カニ日記

息子のことを中心とした

笑われても君はいつも傘を

9月11日(月)
朝。会社を遅刻した。月曜はシーツ付けがあるからいつもと同じ時間に出ていてはダメだ。なのに出際にサイが玩具を詰めたりしてぐずった。
夕方。お迎え。うーぱーちゃんの水槽が新しく大きなものになっていた。他のお母さんも皆「お家が豪華になってる!」などと言っていた。トンネルやビー玉のようなものも入っていた。でもうーぱーちゃんは相変わらず隅でじっとしていた。サイは敷き詰められた砂利石を「おまめがあるね」と豆だと勘違いしていた。石だよと言っても「おまめだよ!うーぱーちゃんたべるんだよ」と言っていた。帰宅後、夕食。ご飯入り焼きうどん。夕食後、絵本。入浴後、就寝。

 

9月12日(火)雨
朝。遅刻しないように早めに家を出たが結局あまりいつもと変わらなかった。
夕方。お迎え。晩御飯に何を食べたか覚えていない。多分、納豆とごはんと卵焼きとか簡単なものだったように思う。食後、絵本を読んだ。入浴後、就寝。

 

9月13日(水)
お昼。最近私が病んでいるのを心配してくれた別の部署のお母さんがランチに誘ってくれてお寿司を食べた。結局愚痴ばかり聞いてもらった。
夜。冷蔵庫の食材が尽きたため外食することにした。近くにあるハンバーグ屋さんに行った。混んでいたのか出てくるまで30分以上かかった。サイはお子様ランチを食べると楽しみにしていたが夜はやっていなかったので私のを取り分けた。ハンバーグは千円以上もするのに自分で作ったハンバーグやファミレスの方が美味しいかもと食べ終えて気が付き少し悲しくなった。とはいえ、外食すると帰宅後が楽である。入浴後、就寝。

 

9月14日(木)
朝。パンと梨。サイは今日も大荷物。
夕方。お迎え。家の方角と逆のスーパーに寄って肉や果物など買う。サイは私と前食べて美味しかった「魚岸揚げ」を「おまんじゅうどこかな~」と言いながら探していたが昼に厚揚げを食べたらしかったので(保育園の入り口に本日の給食サンプルが出ている)、辞めた。冷蔵庫の野菜で焼き飯を作ったら味付ご飯が嫌いなサイは進んでいなかった。入浴後、就寝。


9月15日(金)晴れ
朝。パンとキウイ。ゴールドだと思って買ったキウイを切ったら緑だったのでショックだった。サイはビニールバックの大荷物を辞め、いつもと比べると控えめな荷物で登園した。晴れても長靴で傘持参。傘を持つことが嬉しくて嬉しくて仕方ないらしい。最近ずっとそうだ。
夕方。お迎え。夕食はベーコンの肉じゃが。肉が高くて代わりにベーコンでやってみたらまあまあ美味しかった。加工食品命のサイはベーコンばかり好んで食べたが野菜もちゃんと食べていた。入浴後、就寝。


9月16日(土)曇り時々雨。
朝。朝ごはんの後、片付けなどして公園へ。昼食後、昼寝。サイが昼寝から起きる頃、両親が地元から来た。空港に着いたとの連絡があった以降特に連絡はなくいきなり家のインターホンが鳴った。実家の家族はそういうところがある。サイは祖父母に会ってテンションが上がったばかりか、お土産にめばえをもらって興奮状態だった。父がめばえの付録を作ってサイがそれで遊んでいた。その後、みんなで二人が来る前にサイと買いに行った団子や大福を食べた。Kの帰宅を待って全員でファミレスへ行った。食後、私とサイだけ先に帰宅。三人で大事な話をしていた。そもそも両親はそのために来た。サイをお風呂に入れる頃三人が帰宅。サイが寝た後、今度は全員で話した。話が噛み合わず、結局朝4時までずっと話し続けた。けれど結論は出なかった。なぜか私の好きなものを制限すべきだという話に方向が向かった。納得できなかった。全員疲れ果てて朝まで少し眠ることにした。Kは鼾をかいて寝ていた。私は何だか眠れずこれまで歩んできた人生について考えていた。結局どうにもならないので布団に入った。


9月17日(日)台風
早朝、両親が起きたので私も起きた。サイも起きた。Kは寝ていた。両親は午後の飛行機で帰る予定だったが台風で欠航になりそうとのことで、三人で朝ごはんを食べた後バタバタと準備し、朝イチの飛行機で帰って行った。サイが寂しがるといけないからとサイには何も言わず家を出て行った。Kはまだ寝ていた。しばらくしてサイは二人がいないことに気が付き「じいじばあばはどこへいったの?」と聞いてきた。Kが起きてきて「なんで起こしてくれないの?」と聞かれた。寝ている人は基本起こしてくれと言われない限り起こさない主義だ。それに義両親が早朝帰ると知っていて自分で起きないのが悪い。あまりにも眠くて貧血を起こしそうだったのでKに代わってもらい昼前まで眠った。
昼食後、全員で昼寝。ただ三人で寝ると窮屈なので私はすぐに起きて楳図かずおの漫画を読んだ。昨日両親に言われたこととか、これからのこととか、考えただけで吐きそうになり、現実逃避したくて楳図かずおの『14歳』を貪るように読んだ。次々と人が死んでいき、想像を超える過酷な場面が繰り返される漫画の世界に入り込むことで今起こっていることを一瞬でも忘れようとした。最終巻まで読み終えたら外が暗くなり初めていた。やっぱりこの人天才だなぁと結末に衝撃を受けつつぼーっとしていたらKとサイが起きてきた。三人でプリンを食べた。何もする気が起きず晩御飯を作る気力もなかった。Kがスーパーでお刺身やエビを買ってきてそれを食べた。食後、めばえの付録のコンビニごっこ(父が作ったやつ)で遊ぶ。よくできている。入浴後、就寝。


結婚してサイが生まれてから人生が大きく変わった。自分が今まで大切にしてきたこととか好きなものは小さい時から増えても減りはしなかった。それらはピラミッドを成すのではなく、点と点で結び付いて浮かんでいる。サイの存在はその大切なもの達の真ん中に加わった。でもある役割だけを求められ、優劣つけてピラミッドの頂点にあるもの以外切り捨てることを他人から求められるととてもしんどい。自覚を持たず自由にしていたいという意味でなく、「これが私だからこの私を見て!」と断言することがとても辛い。サイといる時は母親だし、働いている時は会社員だし、色んな自分がいる。それを分かってもらえない時、どうしたらよいか分からない。ずっと苦しい。

最終楽章と名付けらた服

9月4日(月)
朝、二度寝して寝坊。二度寝した時、土屋太鳳とカロリーメイトを食べる夢を見た。超特急で準備して出発。
夕方、お迎え。うーぱーちゃんが今日は活発に動いていた。Sくんのお父さんに「本物ですかこれは」と聞かれる。「本物ですよ」と言うと「へぇー」と驚いていた。だんだん成長して大きくなっていくうーぱーちゃん。最後はどうなるのだろう。

夕食は昨日のカレー。サイはやはりあまり食べなかった。夕食後、入浴、就寝。

深夜1時。サイは最近、夜眠ると滅多に起きないのに、夜中に起きてわんわん泣いた。触ると体中が熱かった。それで熱があると勘付く。測ると39度。泣き続けるサイ。夜間診療に行こうと言ったらKは眠いのか「えー」と行く気がなさそうだった。「じゃあ一人で連れて行くから寝てていいよ」と言うと「あ、そう?」と言った。あ、そう?じゃないやろと思った。私がサイを抱いている間も、氷を持って来るなり何かすればいいのに横で何もせずぼーっとしていた。あぁ気が利かない。薬があるから取って来て欲しいと言ってもどこにあるか分からないと言ってすぐ戻って来た。サイをみてもらって私が探しに行く。すぐに解熱剤が見つかったので夜間診療のお世話にならずに済んだ。ジュースに混ぜて飲ませようとするも嫌がって飲まない。どうしようかなと思っていたらだんだん泣き止んですぅーっと目を閉じて眠ったので朝まで様子を見ることにした。額は熱い。


9月5日(火)曇り
朝、サイはいつもの時間になっても起きなかった。額に手を当ててみると熱い。それであー、今日はもう保育園無理だなと思って起こさなかった。8時頃サイが目覚める。熱を測ると38度超えていた。会社と保育園に連絡。食欲がないらしく、焼きおにぎり作ろうかと聞くと食べたいと言うので作った。できたのを食べてみると美味かった。でもサイは一瞥しただけで食べなかった。
開院時間に合わせて自転車を走らせて小児科。熱があるのに今日もビニールバッグに玩具を大量に詰めて持って行った。小児科に着くと待っている人は少なかった。サイは熱が下がったのか、大きな声で小児科に貼ってあるアンパンマンや何かのキャラクターについてコメントした。この小児科は古く、先生も若くはないが私はここが好きだ。受付や病室に手作り風のアンパンマンドラえもんの紙が貼ってあって妙に落ち着く。先生は穏やかでサイにもとても優しい。ゆっくりと時間をかけて診察してくれる。「じっとしてお利口だねぇ」と褒めてくれた。サイが保育園児だと知っているので、診察の終わり際、「会社、休まなきゃいけないですねぇ」と困ったような顔で気遣ってくれて泣きそうになる。

病院を出て薬局に寄り薬をもらう。サイに自分で粉からグミを作れるという「ねるねるねるね」みたいなお菓子をねだられて仕方なく買う。熱のある時はどうしても甘くなる。帰宅して果物とおにぎりを食べさせようとすると、そのグミ製作キットをやりたいと駄々をこねる。熱の時に怒るのも嫌だしどうでもいいかと思って一緒にやる。付属の粉を水に溶かすと赤青黄の毒々しい色水ができた。それを謎の粉に入れるとグミができるという代物だった。できたグミは粉っぽくてまずかったが懐かしい味がした。小さい頃ねるねるねるねが大好きだった。サイは満足そうだった。粉が無くなった後もスポイトで色水を垂らして遊んでいた。サイはその後、食パンとトマトを少しだけ食べた。

昼寝。居間で寝たいというので床に布団を敷いて私は隣のソファで横になった。サイが眠ったら自分は起きるはずが一緒に眠ってしまった。結局サイと一緒に起きた。起きたら昼食の皿が食べたまま食卓に残っていてうんざりした。
夜、K帰宅。夕食が作れなかったのでお弁当を買ってきてもらう。気が利かないKは自分が食べたい物ばかり買って来た。私はさすがに飲まなかったが呑気なKはビールを飲んでいた。サイにはにゅう麺を作ったがあまり食べなかった。余った分をKが食べたいというのでお椀に入れたがサイを見ているうちに冷めてしまい、「もう一度温め直して」とうるさかった。子どもが熱の時ぐらい自分のことは自分でやってくれ、冷めた(と言っても全然冷めてなかった)麺でも我慢してくれと思ったが結局温め直した。サイはまた熱が上がってきた。サイをお風呂に入れろ、熱があってお風呂に入ったらダメなんか迷信だとKは口煩かった。無視してサイと眠った。


9月6日(水)雨時々曇り
朝。サイが寝ている間に熱を測ると38.5度。それで今日も会社を諦めた。起こさなかったら9時前まで寝ていた。どんな夢を見ているのか、時々にーっと笑いながら寝ていた。キウイとヨーグルト。乳製品はあまり食べさせない方がいいが食べたがったので仕方なく。39度。座薬を入れようとするも嫌がって失敗。小児科。今日は昨日より待っている人がいた。サイはアンパンマンの本を大人しく読んでいた。生まれたての赤ちゃんを連れて来ているお母さんがいて、サイがこんなに小さかったのはいつだったっけなぁと思う。「座薬は暴れて入れられませんでした」と言うと、先生は「大人しそうだけど意思の強い子なんだねぇ」とにこにこ言った。熱を測ると37度代。子どもの熱は本当に変わり易い。結局座薬は入れてもらわなかった。「熱のある時にお風呂に入れていいものですか?」と聞くと「辞めた方がいいわねぇ」と言われてKに勝った気になる。

薬局に寄って帰宅。二人でうどんを食べた後、昼寝。今日は途中で起きて、サイが寝ている間に一息つく。7月に買った絵をようやく額に入れて壁に飾ったり、珈琲を飲みながら漫画を読んだ。そうしているうちにサイは起きた。テレビでアンパンマンショーの動画を観た後、ぬいぐるみ達をテーブルに見立てた箱の周りに並べて、人数分のお茶と小皿を用意させられた。げ、洗い物が増えると思ったが仕方なく少量のお茶を入れて渡す。グラスに少量入った麦茶はウィスキーみたいだった。それからサイは甲斐甲斐しく皆(ぬいぐるみ)にグミを配って宴みたいな感じになっていた。もちろんぬいぐるみを動かすのは私だけど。兄弟がいたらこうはならないんだろうなと思う。

いつもより早めに夕食。白いご飯がいいと言うので、ウィンナー、小松菜煮びたし、人参、トマト。野菜はほとんど食べなかった。サイから異臭が漂い始めていたのでさっと下半身だけ洗って私もサイが遊んでいる間に急いでシャワーを浴びた。我が子なら臭くても私は全然構わないけどKがいたら発狂していたと思う。Kは出張でよかった。インスタをアップデートしたら新たに増えていた動物の耳や飾りがついた写真が撮れるSNOWみたいな(ってSNOWをよく知らないが)機能で二人でしばらく遊んだ。美肌になったり黒目に星が入ったりよくできているのだなぁと時代遅れの老人みたいに関心した。サイも「次は何になろうかな~」とノリノリだった。まだ少し熱かったがぐったりはしていなかったので熱冷ましは使わなかった。就寝。


9月7日(木)曇り
朝。サイの額に手を当てると平熱まで下がっていた。ほっ。やっと会社に行けるから喜ぶべきなのに着替えて電車に乗ることを考えると憂鬱にもなった。サイはあまり食欲がなくキウイだけ食べた。サイが欲しいと言って買ったスティックパンは一口齧っただけ。今日も大量の玩具をビニールバッグに詰めていた。「おもい~」と言いながらずっしり入った荷物を運んでいた。私は久々に、適当だが弁当を作った。涼しくなるとずぼらな私でも弁当を作る気になる。コンビニで買うと余計なお菓子まで買っちゃって500円なんてすぐ超えてしまう。それが毎日だと以外とお金がすぐなくなっていく。節約しないとなと思う。
夕方。しばらくスーパーに行けていないので食材がなく晩御飯どうしようかなと思っていたらKがチェーン店のお寿司と焼き鳥を買ってきた。また焼き鳥…。サイはたまごのお寿司と納豆巻きを少し食べた後は手が止まっていた。汁ものがあった方がいいと思って作ったそう麺汁には少しだけ手をつけた。


9月8日(金)晴れ
朝。もう熱はなさそう。今日は弁当を作らなかった。わたしは3日坊主どころか1日坊主なところがある。
夕方。今日は会社のサマーパーティー(と言ってもガレージで開催されるささやかなもの)があるのでお迎えを代わってもらって参加しようとしていたところ、始まる直前にお迎えに行ったKから「サイが38度の熱がある」と連絡がきた。なのでパーティーには参加せず帰宅した。サイは元気そうだった。元気だから参加してきていいよと言われたが子どもが熱を出しているのに飲んでいる訳にはいかない。それから熱は上がらずお風呂も入れて就寝。何はともあれ、健康でいるのが一番いい。


9月9日(土)晴れ
サイは病み上がりなのでどこにも行かず家と周辺で過ごした。朝、洗濯など家事を済ませたらお昼の時間になったのでサイとお気に入りのパン屋でそれぞれ食べたいパンを買い、公園でシートを広げて食べた。木の根元にシートを広げたら蟻の巣の近くだったらしく、たくさんの蟻がシートに上がってきて何だか落ち着かなかった。サイはウインナーパンの周りのパンを剥がしてウインナーだけ満足そうに食べていた。周りのパンはいらないのかなと思って私がむしゃむしゃ食べていたら「サイくんたべるの!」と言われた。蟻が多かったので食べたらすぐにシートを畳んで公園で遊んだ。売店のゴムボールを欲しがったがここで買うのもなぁと思って渋っていたらサイは欲しい欲しいと言ってその場を離れない。物欲しそうに見ていたサイに売店のおじさんが、「これあげるよ、どうせ捨てるから」と空気の抜けかけたボールをくれた。申し訳ないような恥ずかしいような。サイは喜んでありがとうと言って受け取り、その後しばらく放り投げて追いかけたり、私と投げ合ってボールで遊んだ。それからかき氷を食べている子ども達を見てサイは「かきごおりたべたい」と言った。普段ならダメだと言うが、暑かった上におじさんにボール貰ったから、まぁいいかと思って売店に向かった。何のかき氷がいいの?と聞くと「いちご」と言った。「自分で頼んでごらん」と言うと小さな声で「いちごのかきごおりください」と言った。かき氷は飛ぶように売れていておじさんは忙しそうだったため、サイの声はかき消された。お客さんが引いて落ち着いてようやくおじさんがこちらを振り返ってくれてサイはもう一度声に出した。無事に発注は通ったらしい。サイは鮮やかなピンク色のシロップがかかったかき氷が差し出されると愛おしそうにそうーと両手で抱えた。テーブルが空いていたのでサイと並んで食べた。隣のおばさんはスナック菓子を食べていた。サイはとにかく嬉しそうだった。夏の終わりに思い出らしいことができてよかった。
かき氷の入っていた容器とスプーンを持ち帰りたいと言ったので持って帰って洗った。サイはそれに粘土を詰めてかき氷屋さんになりきっていた。その後昼寝。昼寝後、サイがDVDなど見ている間に夕食準備。K帰宅。夕食後、入浴、就寝。


9月10日(日)晴れ
ずっと鬱々としていたので、好きな洋服でも見に行こうと思って午前休みのKにサイと留守番してもらい電車に乗って出かけた。出かけるまで億劫になりなかなか家を出れなかった。街に出ると人々がたくさん買い物した袋を持って歩いていて積極的な消費活動という感じでいいなぁと思った。一番欲しかった洋服を試着した。刺繍の一つ一つが絵画のようで透けるチュールが美しかった。でも高すぎたため断念した。試着して触れられただけで満足だ。代わりに同じブランドの別の服を買った。面白い柄だなと思ったら、これは「コーダ」と言うんです、と店のお姉さんが教えてくれた。後で調べたら音楽用語だった。派手じゃないけどすごく好きな感じで身体に合っていた。長く着られそうだと思った。店を出ると予定していた時間を少し過ぎそうだったので連絡して帰路に就く。

帰宅したら時間を過ぎたことでKは怒っていた。サイはまだ昼寝をしていなかった。サイがなかなか寝ないとKは苛立っていた。「もう寝ないよ。夜寝なくなるから今から寝かせない方がいい」と怒っていた。私が一緒に添い寝したらサイは眠かったのかすぐに眠った。寝かしつけの時に寝ないからって子どもにイライラしたところを見せるのは一番ダメだ。根気が必要なのだ。Kはキレながら仕事に向かった。夕方までサイは寝ていた。夜、K帰宅。夕食後、入浴、就寝。サイはいつも通りちゃんと眠った。


好きな服の刺繍に触れたり街を歩いて夢のような時間を過ごしても、帰った途端それらはガラガラと崩れ去り色褪せる。もっと自由に、自由というのは身体的というより精神的に、もっと伸びやかに毎日を過ごしたい。怯えるように毎日を生きるのはもう嫌だ。

生き抜いても愛には鈍感

8月28日(月)
朝。サイとメロンパンを半分ずつ食べた。メロンパンナちゃんを抱いて登園。
夕方。Kがお迎えに行ってくれているものだと思い普通に帰ろうとしたが、いつもある終わったの連絡もなかったので不安に思い保育園の最寄駅で降りると駐輪場に自転車がまだあった。やれやれと思った。あとから「今日は飲み会」と連絡が来た。聞いていない。夕食はツナと人参と小松菜のオムレツ、ミートボール、トマト。入浴後、就寝。
Kが深夜にガタガタと帰宅。サイが起きて水が飲みたいというので居間に行くとKが半裸で寝ておりその姿にぞっとした。「接待」と称しいつも夕方早い時間から何時間も飲み、必ず泥酔して帰宅する。これが週3日程。私だったらそんな仕事即辞める。結婚後はもちろん、産前も出産直後もずっとそうだった。酔ったKは相当に面倒臭い。しかも翌朝何も覚えていない。いつからか酔ったKに顔を合わせるのが怖くなり深夜まで起きていても鍵の開く音と同時に寝室に逃げるようになった。


8月29日(火)
朝。サイと蒸しパンを半分ずつ食べようとして二切れずつお皿に乗せたらサイに一切れ奪われ、私は1/4になった。「お母さんにもちょうだいよ~」「アンパンマンはみんなに自分の顔をあげてるでしょ」などと言っても動じなかった。代官様に年貢を徴収される農民のような気持ちになった。
夕方、お迎え。今日も「うーぱーちゃん」の様子を確認した。自転車を漕ぎながら空を見上げたらオレンジと青が混ざったような色で美しかった。サイに「空がきれいだね~何色に見える?」と聞いたら「あか!」と返ってきた。夕食はしらすと小松菜のチャーハン。サイは味付けご飯が苦手なのであまり進んでいなかった。そもそも帰宅直後にお菓子を食べさせるのがいけないのかもしれない。でも二人とも帰宅直後はお腹が空いているので、私はビールと簡単なつまみ、サイは水とグミやトマトを食べるのが最近定着している。そうしなければ二人ともイライラしてしまうということにある時気づいた。食前食?をするようになってからは夕食準備中にサイの機嫌が悪くなることが少なくなったし夕食もほとんど残さず食べているので何をするにも空腹状態を回避するのはいいことだと思う。

食後、サイと一緒にめばえを見た後、サイは一人でパズルをやり始めた。集中していたようだったから私も横で川原泉の漫画を読んでいた。こういう過ごし方もいいなと思った。途中パズルがうまく嵌らず癇癪を起している場面も見られたが少しだけ手助けしてそっと見守っていると最後までできていた。入浴。アンパンマンの人形とお湯を混ぜた謎の「おみずのかるぴ(カルピス)」なる飲料を売りつけられたので飲む真似をした。サイはカルピス屋さんになりきって機嫌が良かった。入浴後、就寝。夜中に酔ったKが帰宅したらしく、途中で起きて居間に行くと昨日とほんとど変わらないだらしない格好で寝ていた。


8月30日(水)曇り時々雨
朝。パンがなかったので慌てて冷凍庫にあるパンダの食パンを解凍した。サイは喜んでいた。
夕方。お迎えをKに頼んでCD屋に寄り大森さんの新曲を買って帰宅。遅くなったのでラーメン。麺がのびたら嫌だとKは口うるさく言ってきた。うるさいので先にKとサイだけ食べ始めるように言い、私はのびた麺も好きなのでゆっくり温泉卵を作ってから食べた。サイは海苔を気に入り海苔ばかり食べていた。汁を少な目にしていたら汁を飲みたがったので水で割ってお椀に入れた。入浴後、少し粘土遊び。エビフライ、トマト、ハンバーグを作った。布団でゴロゴロしつつ就寝。いつもサイが寝てからアイスを食べたいと思っているのに寝かしつけで力尽きて寝てしまう。


8月31日(木)雨 涼しい
朝。早朝に目が覚めた。何かしようと思ったら間隔を空けずサイも起きた。いつもより1時間以上早い。二人で大森さんの新曲に付属していたDVDを観る。率先してディスクを入れたがる。いつもそうしてベタベタ裏側も触られるので大体のディスクはダメになる。これは余り触られたくないなと思ってヒヤヒヤした。その後粘土遊び。青と赤の粘土でうさぎを作る。型に粘土を入れたり型から取り出したりするのが前よりも上手になった。口を開けて集中していた。お腹が空いたが朝ごはんを食べてくれる気配がなかったので、メロンパンナちゃんを動かして「お腹空いちゃったよ~朝ごはん食べようよ~」と言うと止めてくれた。パンダの食パン。細かく千切った後、その一辺を牛乳につけた。零しそうだったので「あぁー」と言うと「ぎゅうにゅうにつけてるだけだよ、わるいことしてないよ」と大人みたいな顔で弁明していた。見たら零している訳でもなさそうだったのでそのままやらせた。雨なのに雨カバーがないので大人用ポンチョをサイの乗った前かごに被せて出発。私は何も被るものがなくびしょ濡れ。早くカバーを買わなくては。
夕方、お迎え。夕食を作る気力がなくチラシが入っていたピザを頼んだ。ラーメン、ピザとジャンクが続いてしまった。サイはピザに喜んでいたが、上に乗ったソーセージだけ食べていた。入浴、就寝。


9月1日(金)
今日から9月。ぼーっとしてたらあっという間に夏が終わり秋が来て気が付いた時には凍えるぐらい寒くなっているのかもしれない。朝、いつものようにバタバタと家を出る。サイは大量の玩具、靴下ハンカチをいつかコドモエの付録でついてきた「ねないこだれだ」のプールバックにぱんぱんに詰めて登園。無駄に大荷物なので先生に笑われる。
夕方お迎え。冷蔵庫にかぼちゃが転がっていたので、かぼちゃのスープを作ったらサイは思いの他喜んで飲んでくれた。それから帰りにスーパーで買った「魚岸揚げ」も食べた。自分の分だけチーズを乗せた。サイと一人1個ずつにしたら美味しかったらしくサイはもっとくれと言い、私ももっと食べたかったので結局一人2個、4個全部二人で平らげた。カロリーが気になるが「魚岸揚げ」は美味しい。入浴後、就寝。Kは飲み会で不在。ああやっと週末が来る。


9月2日(土)
朝。梨とパン。外は雨だったのでサイを室内で遊ばせる。床にマスキングテープを張り線路に見立ててぬいぐるみを走らせる謎の遊びを開催したり、画用紙に絵を描いたりした。サイは形あるものを描く時もあるが黒で力任せに塗り潰すことが多く病んでいるのかと気になる。お絵かきにも飽きてきたようだったので、色画用紙を適当に切ってアンデルセンの犬とカエルのパン風なのと、中に挟むハムとかレタスとか具材を作ったところ、喜んでサンドイッチ屋さんをしていた。昼食はラーメン。サイはあまり食べず白いご飯がいいと言われる。昼寝。晴れてきたので洗濯。洗濯物を干すのが嫌で渋っていたらサイが昼寝から起きてしまったため、のろのろとサイの横で干す。大量の洗濯物。夕方、K帰宅。サイとKは公園と買い物へ。夕食は鶏肉と野菜のオーブン焼き、パン。サイはパンばかり食べてあまり野菜を食べなかった。久しぶりにワインを飲んだ。ビールばかり飲んでいたけど少し寒くなるとワインが飲みたくなる。夕食後、サイの機嫌はよかった。入浴後、就寝。


9月3日(日)
朝からしんどい。Kとサイは公園へ。後から追いかけて三人で公園でお昼。パンでも買って食べようかと言うとKが「朝も食べたのに嫌だ」と言って弁当屋に買いに行った。おにぎりとからあげを食べたがあまりすすまなかった。帰って昼寝。昼寝したら体調少し回復。夕方、さして買うものもなかったが散歩を兼ねてサイと近くのコンビニに行く。急ぐこともなかったので手をつないでゆっくり歩いた。サイは信号の横にある歩行者用押しボタンを何度も必死に押していた。実は昼間は押さなくても信号は変わるけど。それからいつもいる近所の猫達を観察して帰宅した。Kは野球を観に行って昼に出てから帰って来なかった。明日も食べられるよう挽肉と野菜でカレーを作った。サイはあまり好きでなさそうだった。入浴後、就寝。


一週間かけて楳図かずおの「漂流教室」全巻を読んだ。楳図先生が大好きで「わたしは慎吾」や「おろち」は読んだのに肝心の「漂流教室」を実はまだ読んだことがなかった。通勤電車やサイが寝た後読み進めたが本当に面白かった。楳図先生の漫画は怖い。怖いけどそれは人間の欲や狂気から来る怖さでお化けや心霊の怖さとは違う気がする。子ども達だけで盲腸の手術をするくだりとか、お母さんが未来にいる息子へ託すために死体の中に薬を埋めに行く所とか、冷静に考えたらかなりぶっ飛んでいる設定なのにあの画力で押し通してしまうから凄い。怖くて壮絶、絶望的で悲惨なのだけど可笑しい。可笑しいけれど大真面目。楳図かずお作品を読むとこんな私でも生きていていいんだなと少し思うことができる。いつかサイにも読ませたいなぁと思うけど絵を見てトラウマになったら困るので今は隠している。

瑞々しくて甘いから秋

8月21日(月)曇り 蒸し暑い
朝。起きたら食卓にKの出張土産が置かれていた。空港の免税店で買ったらしい大量の化粧品(頼んだのは二つなのに)と月餅と出張先に住む友達にいただいたという派手な子ども服一式。自分では絶対買わない感じの服だったので戸惑った。多すぎる化粧品にも違和感を感じた。喜ぶべきだろうが喜べなかった。一緒に入っていたレシートを見たら6万円分も買っていて本気でひいた。朝ごはんはパンとぶどう。傷み始めていたので美味しくなかった。サイもあまり手をつけない。子どもは正直。久しぶりの出勤&送迎。月曜日なので荷物が多くバタバタと家を出る。

夕方。買いたいものがありKにお迎えに行ってもらいデパートに寄る。駅構内の好きなビアスタンドで一杯だけ立ち飲みして帰宅。私と同じように何も食べず一杯だけ立ったまま飲んでいる女の人がいた。我がオアシス。ここがなくなったら困る。帰宅して挽肉と野菜を炒めて適当に味付けして、ごはんに載せた。自分だけ温泉卵も載せたらサイも欲しがったのでサイの分も作った。サイは卵がとにかく好きだ。あとソーセージ。美味しくできたのにサイは味が気に入らないのかほとんど残した。

Kに化粧品買い過ぎ、普段使わないものまで買わなくていいのにと言ったら「いくつあってもいいじゃん」とドヤ顔だった。お店の人に言われるがまま全部買ったらしい。「俺が買ってやった」感が顔ににじみ出ていて全然嬉しくなかった。私が一週間の食費をいくらまでにしようと考えていつもスーパーで買い物しているのが馬鹿みたい。Kは出張先で久しぶりに再会した友達がセレブになっていた、お手伝いさんがいる家に住んで家事は一切したことがないらしい、ポルシェに乗っていたと羨ましげに言っていた。その友達に影響されて感覚が麻痺して浪費したに違いないと思った。Kはいつも後先考えず行動する。こうしたらどうなるかとか何も考えない。全てその時の気分で行動する。帰省中、私が実家で大事な話をしてくると言ってあったのに出張後で舞い上がっているのかそのことについて一切聞かれなかった。呑気にも程がある。もし聞かれなかったら話さないと決めていたので話さない。入浴、就寝。サイはいただいた恐竜や火山がプリントされた主張が激しい感じのTシャツを気に入ったらしく、それを着て寝た。

8月22日(火)曇り 暑い 
朝。パン美人にもらった梨。瑞々しくて甘い。今年初めての梨。サイは去年あまり梨が好きじゃなさそうだったが今年は好きなよう。フォークで上手に刺して食べていた。メロンパンナちゃん(彼女)を抱いて登園。暑さで思考が停止してOLって感じの全く好きじゃないけど涼しいポリエステルのトップスにパンツで出社した。

夕方お迎え。玄関に行くと、休み前からあったメダカの水槽の横に新たにもう一つ水槽が置かれていた。覗くと体長15㎝ほどのウーパールーパーがいた。よく分からないが「リューシスティック おとうさん」というネームプレートがついていた。ピンクのひらひらしたエラがついた真白な「おとうさん」は水槽の中で動かずじっとしていた。水槽にそっと手を当ててみても微動だにしない。サイは初めて観るウーパールーパーをわりと長い時間不思議そうに眺めていた。めだかも赤ちゃんだったのが成長して大きくなっていた。共食いしたのか死んだのか数が休み前に比べると圧倒的に減っていた。サイになぜ少なくなったか聞かれ「たべられちゃったのかなー」と答えた。ふーんという感じだった。兄弟がいないから何か生き物を飼うのはサイにとっていいかもしれない。ウーパールーパー、飼いたくなってきた。

帰宅。K不在。夕食はイシイのミートボール、トマト、しらすと野菜のオムレツ。ピーマンを細かくしてオムレツに混入させたがバレて食べてくれなかった。夕食後、保育園で最近やっているというお医者さんごっこをした。めばえの付録の音が鳴る聴診器をつけたサイは私やメロンパンナを診察する。サイの診察によると私は病気らしく薬を処方してくれた。入浴、就寝。復活するはずが起きれなかった。眠気に勝てる強さが欲しい。

8月23日(水)曇り ありえないくらい暑い
朝。K午前休み。保育園送りを代わってもらう。不服そうだったが休みなのに行かないなんてずるいと思い行かせた。持ち物や設置する場所で何度も連絡がくる。何度もやっているのだから、しっかりしてほしい。連絡帳に何を書いたらいいか聞いてくる始末。そんなこと自分で考えろ。

夕方。お迎え。いつものようにこっそり窓ガラス越しに覗く遊びをしていたらサイは珍しく私に気が付いた。それから絵本を勢いよく棚にしまって飛んできた。機嫌がいい。今日もウーパールーパーの「おとうさん」を観察する。置物みたいに全然動かない。帰宅即シャワー。K不在。冷蔵庫にある野菜とウィンナーで焼き飯を作ったら混ぜご飯が嫌いなサイは白ご飯がいいと言ってウインナーだけ食べた。でもKの出張土産の月餅を見つけるとそれ食べたさに半ばやけのように完食した。月餅を半分個ずつ食べた。寝かせようとすると遊びたいと言われたため、「お布団の上で遊ぼうよ」と説得したらサイは最近玩具入れにしているヴィドフランスのパン屋の袋に色々詰めて寝室に持って行った。就寝。

8月24日(木)曇り
朝。サイがなかなか起きずぎりぎりまで寝かせていると全てがぎりぎりになった。パン美人にもらった桃。まだ早いかもと言われていたのに剥いてしまった。やはりまだ固く酸っぱかった。サイはそれでもほぼ1個全て食べた。時間がない時に限り、出際におもちゃを持って行きたいだの騒ぎ出す。無理矢理自転車に乗せて出発しても絵本持って来たかったのに~と泣き叫んでいた。これに乗らなきゃ確実に遅刻するという電車のドアが目の前で閉まったが運よく再び開いて飛び乗った。いい歳して恥ずかしい。
鬼怒川温泉で2歳の息子を河に落としてしまい探しに行った父親が死体で見つかったとのニュース。2歳の子は落下途中クッション的な何かに当たり無事だったらしい。でも無事かどうかは結果論で、落ちた時は助かるなんて考える前に飛び込んでしまうのだと思う。私でもそうしてしまいそう。夏はこういう水場関係のニュースが多く、子を助けようとした親が亡くなっていることが多いからその度に心が痛む。

夜。月一の大森靖子さん実験室。久しぶりに人がたくさんいるところへ行った。人とうまく話せる気がせずずっと下を向いていた。帰り際、階段にモルモットかと思うほど丸々太ったねずみがいた。齧歯類が本当に苦手。Gより苦手。居合わせた知らない女の子と一緒に気持ち悪がっていたら呼びこみ風の別のフロアのお兄さんがエレベーター使って下さいと親切に言ってくれた。地上に出て歩くと方向が分からなくなり迷子になった。歌舞伎町はどっちを向いても眩しくてにぎやかで文字だらけで何かのSF映画でそういう街あったなぁとぼんやり考えた。地図アプリをみても所在地がよく分からず、とにかく人が歩いている方向に歩いていったら新宿駅に辿り着いた。色々食べたのに急にお腹が空き最寄駅のコンビニでチキンと「秋味」というビールを買った。この時間は絶対太るし明日顔がむくみそうという罪悪感を感じつつ胃に収めた。


8月25日(金)曇り 呪いたくなる暑さ
朝。起きたら汗だくだった。クーラーがついておらず窓は閉め切られていた。やや寝坊。急いで朝ごはんの用意をするもサイは食べたくないと言うのでパンの横にグミとトーマスのクッキーをのせたら急に食べたがった。朝からお菓子を食べさせてしまった。「おやつ食べたことはお母さんとサイくんの秘密だからね」と言うと約束をする時のように小指を差し出してきた。「約束じゃないよ、秘密だよ」と言い口に人差し指を当てると分かっているのかいないのか嬉しそうにサイも真似した。それから目を細めて「いっこのめでみてるのー」と言った。数日前に私がウィンクの仕方を教えたのを覚えていたらしい。全然ウィンクになっていないのが可愛かった。
保育園に行くと「サイくん鼻血だいじょうぶでしたか」と聞かれる。連絡帳に鼻血が出たと書いてあった。私も火曜日の朝鼻血が出て一時間ぐらい止まらなかった。親子で同じ時期に鼻血が出るなんて不思議だ。気圧の問題か。

夕方、お迎え。ウーパールーパーが今日はいつもよりやや立ち上がっていて躍動感ある感じだった。サイに教えると興味深げに眺めていた。「うーぱーちゃん」と私が名づけたらサイもそう呼んでいた。帰り道、自転車に乗りながらサイとうーぱーちゃん可愛かったねという話をしていたら「うーぱーちゃんのかさほしい!」と言った。最近他の子が持っているのを見て傘を欲しがっている。あらゆる物が溢れる今の資本主義社会でもウーパールーパー柄の子ども用傘はないだろうなと思った。もう作るしか。「売ってるかなぁ」と聞くと「うってるよ!」と強気だったのでどこに売ってるか聞いたら「こんびににうってるよ」と教えてくれたので笑った。子どもの発言は何の根拠もないから面白い。

夕食は外で食べた。私は昼に中華を食べたから中華以外がいいと言ったのに中華が食べたいとKは聞く耳持たなかった。初めて入った中華料理屋は煙草臭く、料理は全てが塩辛かった。Kはがつがつ食べていたが私とサイはすすまなかった。Kだけ足りないもっと食べたいと言っていた。料理の感想以外に家族の会話はない。帰り際、広場で盆踊りをやっていたので立ち寄るとちょうどアンパンマン音頭が始まった。「小さい子は舞台に上がってください」と言う声と共にわらわら集まる子ども達。サイはあまり乗り気そうでなかったがKと一緒に舞台に上がったものの、あまり楽しそうでなかった。ご褒美として配られたおやつをもらって帰宅。入浴、就寝。


8月26日(土)曇り
朝。パン、トマト。朝食後、洗濯。昼、出発。Aちゃんとムーミンカフェに行った。サイはムーミンを知っているのか知らないのかよく分からなかったがムーミンスナフキンの巨大なぬいぐるみが巡回して来る(お店のお姉さんが定期的に動かして座らせる)ので喜んでハイタッチなどしていた。サイにはムーミンの顔型ごはんやにょろにょろのソーセージ、ハンバーグ、海老フライがついた豪華なお子様ランチを頼んだが、勢いよくソーセージを食べた後は止まってしまい好物のハンバーグにもあまり手をつけなかった。以前なら全部鷲掴みにしてがっついていたのに最近食欲が落ちた。落ちたというか普通になった。サイの大食漢を知っているAちゃんも驚いていた。食後、サイはベビーカーで眠った。Aちゃんとクレアーズに行き懐かしがったり、二人とも好きな感じの洋服屋をみたり、本屋に行ったりしているとサイが起きた。三人で楽しくお茶をしていたらKから「(まだ帰っていなくて)晩御飯どうする(つもりな)の?」という連絡が来たので帰ることにした。

ベビーカーを押したままサイとエレベーターに乗ろうとしたら(混んでいたのでAちゃんは階段で降りた)サイはエレベーターに一人で乗り込んだ後勝手に閉まるボタンを押してしまい、一人で入ったままエレベーターは行ってしまった。大変なことになったと思い、必死に階下に行くもエレベーターは上に行ったらしくサイはいない。慌ててまた上に戻ると知らない大人に付き添われ頬に涙の跡をつけたサイがエレベーターから降りてきた。私と目が合っても怯えたような顔をしていた。ああ、よかった。ごめんね、ごめんねと言い抱き締めた。ちゃんと手を繋がなかったから。サイを先に乗せるべきでなかった。猛省した。子どもといるとちょっと歯車の狂いでも大惨事につながる。例えばおもちゃの紐を首から下げたまま一人で乗ってしまい紐が扉に挟まって首が締ったら、とか考え始めると背筋が凍る。何事もなくてよかった。

Kに「今から帰る」と連絡したら「分かった」「今仕事終わった」などと連絡がきたのに会社を出た途端に急に気が変わったらしく、「1杯だけ飲んできたい」と言われた。飲みたいなら家で飲めばいいし、今まで1杯で済んだことがない。サイも会いたがっていたし許可しなかったらその後ぷっつりと連絡が途絶え、夕食が要るか要らないか分からないままご飯の時間になっても帰って来なかった。挽肉を味噌で炒めてそうめんにかけてジャージャー麺風にした。先にサイと食べていたら帰って来て悪びれる事もなく「ごはんはどこかな~」と言い、冷蔵庫にあると言うと喜んでご飯を食べ始めた。呆れた。なぜそういうことをするのかと聞いたら「自分がされても嫌だと思わないから」と言った。洗濯は朝やればよいからと言っても聞かず、洗濯していた。


8月27日(日)曇り
朝から機嫌の悪いK。冷蔵庫が汚いと言われた。賞味期限の切れたヨーグルトと数日前のごはんを入れていたためだ。来月大森さんのライブに行くと言ったら「祝日?はぁ?」とキレられた。大丈夫か確認してからチケット取ったのにどうしよう。一年に一回しかない誕生日のライブだと訴えても「そんなのどうでもいい」と言われる。好きな人の名前を出すだけで機嫌が悪くなるので普段は名前を口に出さないし曲をかけることさえしない。楽しみにしていたばかりに落ち込んだ。昨日洗濯したからしなくていいねと言うとこれ洗いたい、あれも洗いたいと洗濯狂は許さなかった。洗濯の前に天気を確認したいとKがテレビをつけたら、サイは主電源を消した。消すのには理由があるかもしれないのに、大人気ない態度でサイにキレるK。泣きそうな顔のサイ。八つ当たりされて可哀相。Kに謝らせサイを公園へ連れて行ってもらう。洗濯、片付けなど。

お昼にサイと二人で実家から届いたアンデルセンのどうぶつパンにハムや卵を挟んでサンドイッチにして食べた。カエルと犬のパン。可愛くて美味しい。二人で楽しく食べた後、昼寝。私も少し眠った。起きて、何となく食べ足りなかったからカップラーメンでも食べようかなとお湯を沸かしていると大森さんのライブがインスタにて中継されると知る。観ている途中でサイが起きたので中断し最後の方を一緒に観た。おやつにゼリーを食べた後、サイと二人で大森さんのライブ映像を流しながらペンライトを振りつつ歌って踊るという遊びをした。サイは帰省時に買ってもらったおもちゃのマイクとくまのぬいぐるみを持ち出して必死に大森さんの真似をしていた。

夕食はアボガド鮪しらす丼。サイ用に漬けた鮪を焼いた。ちょっと食べたら美味しくサイも美味しかったようで一気に食べていた。Kはごはんと具をぐちゃぐちゃに混ぜて食べていてうんざりした。いつもどんなものでもぐちゃぐちゃに混ぜ、色んなものを口の周りにつけ、ついていると指摘すると舌で舐め取る。食べ終えた皿はサイより汚い。いつもできる限り見ないようにしているがぞっとする。どんなタイプの人でもまあまあ我慢できる方だと思うが、食べ方が度を越して汚い人は本気で気分が悪くなる。入浴後、就寝。


どこかで人生の選択を間違えたような気がしてずっとそのことばかり考えている。そうしているうちに秋が終わって冬になりまた春が来るのだろう。

泳げないけど

8月14日(月)曇り
朝ごはん。サイのオムツを替えようとしたら先に朝ごはんにしろとKがイライラ。はぁ一人の方がやり易い。洗濯。

Kとサイに留守番してもらい帰省土産やサイの下着、化粧品を買いに行く。サイと一緒が当たり前すぎて、急に一人になると驚くほど早く用事が終わる。予定していたより早すぎるし、今戻ってもサイは昼寝していると思ったのでデパートの屋上に行ったら(お昼も別の屋上で食べたから屋上のハシゴをした)、ちょうどビール祭りのようなのが開催されていたのでよく分からない一杯700円(高い…)の外国のビールとポテトを注文する。小さな男の子を連れたお父さんが溶けそうなアイスと格闘していた。外国人観光客の家族が食事していた。その外国人達がカウンターに置いてある共用のケチャップを勝手に席まで持って行った、ちゃんとここに置いとかないからだと店員が別の若い店員にキレていた。暑すぎず吹いてくる風が心地よくて、細長いグラスに入った外国の味がするビールをすぐに飲み干してしまった。二杯目を頼みたかったが飲んだことがバレたくなかったので我慢した。天井のない場所で飲むのがとにかく好きだ。アルコールが飲める屋上が東京から消えてなくなったら私は生きていけない気がする。下まで降りて電車に乗り帰宅。

サイはまだ寝ていた。手荷物を最小限にするため、お土産や必要なものを詰めて実家に送る。夕方、Kとスーパーに行ったサイは花火を買ってもらったらしく嬉しそうに手に持って帰ってきた。Kが今日花火をやりたい、夕食後に近くの公園へ行こうと騒いだが、サイが火を見て興奮して眠れなくて明日起きれないと大変だと思い今日はやめておこうと言った。Kは不服そうだった。入浴、就寝。


8月15日(火)帰省1日目 曇り
二人での帰省。朝バタバタと準備して電車に乗りモノレールに乗り飛行機に乗る。ここまではスムーズにいった。飛行機は3歳まではチケット不要で親の膝上OKだが体重的にも体格的にもそろそろ限界かもと思った。格安エアーだしとにかく窮屈だった。絵本や窓の外の景色でごまかしながら時間をもたせる。サイは雲を見て「くもがへん~」と悲壮な感じで叫んでいた。耳鳴りなどを経て無事到着。遠く離れたお見送りスペースのガラスの向こう側でじいじばあば(私の両親)が立って手を振っているのを発見しダッシュ。そこからサイのテンションは爆上げで空港でも走り回って両親は既に参っていた。父は私の荷物など持って帰り、母と三人で街に出てお昼を食べた。サイはデパートのおもちゃ売り場でひとしきり遊んだ後昼寝。その間に少しお茶をした。家の近くの駅まで車で父が迎えに来て母とサイは帰宅。
大学時代の友達が駅まで来てくれて食事した。お茶をする予定だったが時間がずれ込んだため飲むことになった。店を調べてなかったので二人で話しながらだらだらと小さな街を散策した。久しぶりに歩いたが小さい時と何も変わっていなかったり所々新しい店ができていた。9歳から通っていた矯正歯科や高校時代に行っていた塾、昔家族でよく食事した変な喫茶店はまだあった。友達は地元ではないのでノスタルジーが次々に溢れ出し阿呆みたいに懐かしいと連呼していたのは私だけだった。家族は外で飲まないし家の近所で飲むということがまずなかったので店が分からない。昔バイトの同僚と一度だけ行った薄暗い商店街(ディープすぎてもはや異次元)にあるアジア料理屋に行こうとしたらなくなっていた。なので適当に見つけた店に入店した。ほとんど客はいなかった。それぞれが好きなものを頼もうということになり、私はたこぶつと出し巻卵を、友達はトマトとチヂミを頼んだ。全てが惜しみなく提供され量が多かった。何も気を遣わなくて私の言ったことに大笑いしてくれる友達と、幼少期から高校生までのあらゆる思い出が付き纏う地元で飲んでいるのが不思議だった。お互いの近況や仕事の話をした。早めに切り上げて店を出たが会計がびっくりするくらい安かった。東京の一人分だった。出る頃店は満員だった。帰宅したらサイはお風呂に入れてもらったようでさっぱりしていた。布団でゴロゴロして就寝。


8月16日(水)帰省2日目 晴れ
午前中、父と母は仕事だったため、仕事が休みの妹と私、サイの三人で公園を通って遠回りして駅に歩いて行きまた家に戻るという散歩をした。が、この炎天下の中、幼児の速度(唐突にしゃがんだり道草しまくり)に合わせて歩くのは拷問だった。暑さに弱い妹は歩き始めて早々にバテていた。公園を通ると夏休みにラジオ体操や蝉取りをした思い出や暗くなるまで遊んで背中を毛虫だらけにした思い出が一気に蘇った。サイは妹と一緒に一回だけ滑り台をした。公園を出て駅まで行くと海が見えた。太陽がキラキラと反射していた。穏やかで眩しい夏の海だった。海で泳ぐのは嫌いだけど海を眺めるのが好きで、この道路から見える海が一番きれいだと私は今も信じている。海沿いの道路を歩きながらとりあえずスーパーを目指した。「アイス買ってあげるよ」という言葉で何とか歩かせた感じ。もうサイがアイスを欲しいのか自分が欲しいのか分からなかった。何しろ暑かったので涼しい所しかもう頭になかった。スーパーに着くと三人で涼んでアイスやサイの欲しがったお菓子やお昼ごはんの材料を買って、汗がひいてから再び家を目指して出発した。サイは暑さに参りながらもとぼとぼと自分の足で最後まで歩いていた。帰宅して即三人共シャワーを浴び放心していた。暑い中散歩は危険だ。サイのお昼ごはんを作り食べさせている間に洗濯をした。妹は余ったごはんをサイと食べていた。

父と母が順に帰宅したのでサイをお願いし、妹と出かけた。二人で出かけるのなんて何年ぶりだろう。前回の記憶がない。妹と私が好きな(お互いに好きだということをこの日に知った)ハンバーガーを食べようということで、検索して出てきたバーガー屋さんに行った。人気店のようだったがお盆だったためか並ばず入れた。店の前でインスタに載せるのか何枚も写真を撮り合っている若い女の子三人組がいて、びびっていたら妹は一瞥したあと彼女達を無視してずかずかと店の中に入って行った。妹は仕事の影響か、就職後昔に比べてはきはきするようになった気がする。店の人が驚くほど親切だったので分厚いベーコンが挟まったベーコンチーズバーガーの他にハートランドの中瓶2本とオニオンリングも調子に乗って頼んでしまった。さっそく運ばれてきたハートランドをぐびぐび飲みながら妹と飲むのなんて何年ぶりだろうとまた考えた。妹は「ハートランドって水みたいやな」と言った。確かに水みたいですいすい飲める感じだった。ほどなくして巨大なバーガーと山盛りのオニオンリングが運ばれてきてその量に二人で笑った。苦しかったが残すと悪いと思い頑張って完食した。その後、妹の好きな古着屋に行った。お互いに試着して正直な感想を言い合ったりした。
古着屋を出て近くの雑貨屋を散策し、最終目的地の映画館へ。元々私は「バベル展」に行きたかったのだがなぜか映画になった。妹は映画好きで二日に一回は映画を観ている。妹は前方、私は最後尾の席というそれぞれ好きな席を選び『少女ファニーと運命の旅』という映画を観た。ナチスドイツ軍に支配されたフランスで隠れ家を追われたユダヤ人の子ども達が自分達だけでスイス国境を目指して逃げ続けるという終始緊迫した内容だった。子どもが子どもだけの世界を作って戦争が生んだ迫害や弾劾から逃げていた。次々と味方だった大人が姿を消し信じられなくなっても、自分達は絶対にスイスに辿り着くんだという信念だけで生かされている感じだった。主人公の少女ファニーや他の子ども達の表情がとてもよかったのに構成に変化がなく、実話なのにうまくリアリティが薄い場面もあり残念だった。でも色々と考えさせられる映画だった。「ユダヤ人がそんなにいけないことならやめたらいいんじゃない?」という幼い少女に対して少し年上の少年が「やめられないんだよ」と返した会話が印象に残っている。

観終った後、妹とあれやこれや感想を言い合いながら帰宅。夕食。出かけて帰って夕食が用意されているってそんな素晴らしいことはない。サイとまたゴロゴロしながら就寝。


8月17日(木)帰省3日目 晴れ
朝からアンパンマンミュージアムへ出発。AM。超課金現場。サイは駅に着いた瞬間から感情のボルテージが上がってきて、AMに着くまでの道に配置してある銅像や地面のイラストにいちいち激しく反応して跳ねたり走ったりして体力を無駄に消耗していた。AMの中に入ってからもやなせたかし劇場や人形劇、工作、滑り台など全てを休みなく体感し、外のショーも観てアイスも食べた。何度も昼寝をさせようとしたが興奮していたのと環境的に不可能でしてくれなかった。
AMを出て遅くなったので夕食を食べて帰ることにした。量が多かったので私がサイのお皿からご飯を取った瞬間突然スイッチが入りブチ切れてしまった。それから自ら食器を落として落ちたと騒いだり、自らハンバーグを握りつぶしてぐちゃぐちゃになったと泣き叫び、どうでもいいことで店の中でぎゃーぎゃーと奇声を発し続け、何を言っても状況は変わらずひどくなるばかりだった。サイの手を触ると熱く、眠さのあまり分けが分からなくなっている感じだった。せっかく楽しかったのに一緒に来た友人親子を驚かせてしまった。店を出ようにも「まだたべたいたべたい」と騒ぎベビーカーに乗せようにもものすごい力で仰け反って無理だった。他のお客さんが白い眼でこちらを見ていた。友人にも手伝ってもらい何とか力づくでベビーカーに乗せ、店を出てもまだ騒いでいたが5分くらいして電池が切れたようにぱたっと眠った。帰りもずっと寝ていた。友人親子には申し訳ないことをしたと思っている。外出して昼寝をさせなかったのはそういえば初めてだった。全責任は私にある。楽しい時でも親が調整してあげないと子どもは体力も気持ちも限界を迎える。反省。

最寄駅まで父に車で迎えに来てもらう。帰宅するなり母に怒られた。食事が不要との連絡がうまく父に伝わらず父が張り切って夕食を用意して食べずにずっと待っていたらしい。母に連絡したが母は仕事だったため父に伝わっていなかった。父は迎えに来た時点で心底キレていたがサイの手前上我慢していたらしい。家に入るなりサイに見えないところでキレた様子を見せた。あー、やってしまったと思った。起きたサイは不穏な空気にびびって「いまからびょういんにいく」と意味不明なことを言い靴を履いて実家から出ようとした。怖かったのだろう。
それでも二人はサイが寝るまで怒りを我慢し、寝た後、妹も参加し家族会議が開かれた。他の家庭はどうか分からないが我が家は小さい時から何かあるとこうやって会議を開催する。今日のことを散々叱られた。言い訳しつつ謝った。

それから話題を変え会議は続いた。両親は私が好きな人のライブで夜出かけることを責めた(4月にみてもらった時にサイが寝る時私を探していたその様子があまりにも悲惨だったのに、また秋に同じことをしようとしているから)。父に、母親たる者が夜に外出することがまずあり得ないと言われた。私はライブへ行くことがいかに必要か説明したがうまく伝わらず宗教みたいと言われた。うう、そうじゃない。サイが一番大事なんて痛いほど分かっている。サイを犠牲にしてまで必要なものは何もないことも分かっている。
深夜まで話し続けた後、疲れ果ててシャワーも浴びず就寝。帰省する度に家族、特に父と衝突している気がする。東京でも居場所がないが結局実家でもこうなる。どこへ行ってもうまくやれない。


8月18日(金)帰省4日目 晴れ
父と妹は仕事。母と三人で遠出する予定だったがサイの体力を考慮して近所に行った。三人でイートインができるパン屋でパンを食べた。サイはウインナーパンを気に入って食べていた。その後ショッピングモールに行った。サイがおもちゃ売り場で遊ぶのをぼんやり眺めたり、人の少ないお店をゆっくりと見てまわったりした。色々見たがあまり欲しい物はなかった。スタバで休憩した後駅に戻り、めばえを買って帰宅した。父と妹も帰宅し、夜は全員でビールを飲んでごはんを食べた。
夕食後、家族全員でクレヨンしんちゃんとMステを観た。Mステを観てサイは母に買ってもらったばかりのおもちゃのマイクを持って全力で歌ったり踊ったりしていた。時々壁に激突しながらアイドルの動きを真似てくるくるまわったりポーズを決めていた。その姿に皆げらげら笑って大受けしていた。サイははしゃぎすぎて大汗を掻いていた。誰も昨日の会議の内容に触れなかったし怒っていなかった。サイのおかげで温かく明るい空気が生まれていたが、ふともうここから離れて帰りたいなと思った。とはいいつつ東京が好きな分けでもない。


8月19日(土)帰省5日目 東京はゲリラ豪雨
朝、父がサイとめばえの付録(今月はピザ屋さん)で遊んでいる間に荷物をまとめた。父はめばえの付録について「こども向けとは思えないぐらいよく考えられて設計されている」と何度も関心していた。確かにめばえの付録の設計はすごい。自分でイチから紙で作るなんて絶対できないからそう考えればあの値段は安いのかもしれない。妹は映画を観に行くと言って朝早くいなくなった。
父と母とサイと四人でパン屋でパンを食べた。サイはまたウインナーパン。たまごサンドが有名なお店らしかったが、サイはマヨネーズとキュウリが嫌だったらしく一口食べてやめた。たまごサンドは本当に美味しかった。その後、ゆっくりと空港に向かった。空港でお土産を調達し、母とお茶を飲んで私はKの異常な潔癖さについて話していたら搭乗手続きをしてくださいとのアナウンスが鳴り焦った。バタバタと母と別れ飛行機に乗った。
サイは私が機内対策に持ち込んだめばえのシールを貼ろうとしたが1ミリでもずれると「はみでた~」と泣きそうな声を上げ、騒ぎそうになって冷や冷やした。サイの性格上シール系は機内には向いていない。もう無理だなと思ったらお菓子が配られてほっとした。しかしチョコレートだった。案の定サイは握りしめてなかなか食べず手はべとべとになった。ウェットティッシュが手元になくぐぬぬとなったが、騒がなければ何でもいいやと投げやりに思った。その後、別のお菓子や来た時と同じように窓の外の風景でごまかして何とか羽田に到着した。

飛行機を降りてオムツを替えたら疲労困憊。モノレールの改札に向かおうとしたらサイが「いまからアンパンマンにいきたい」とぐずり出したため、ここで無視しては後が大変と思い、アンパンマンが売っていそうなお店に行った。残念ながらアンパンマンは売っていなかったがトーマスの動く玩具があり、「これいいんじゃない?買う?」と言うと喜んだので安心した。こういう大して欲しくもない物を買い与えてしまってダメだなと思うけど長距離移動の前とか平和を保つために時々やってしまう。サイは約束通り(買ったらベビーカーに乗ると約束していた)大人しくベビーカーに乗り、買ったばかりの玩具をパッケージから出して満足そうに眺めていた。電池が要る玩具だったので動かなかった。悲しんでいたが「家に帰って電池入れてあげるからね」と言うと納得したようだった。その後、動かない玩具にも飽きてめばえの付録のピザを箱から出したりしまったりしていた。そうやって家に着くまでぐずらなかったのでほっとした。途中から空の色が怪しくなり激しい雨が降り出した。サイは雷に怯えていた。最寄駅に着いたら最初は小雨だったのに急に大雨になりサイも私もびしょ濡れになった。

家に何とか辿り着いた時には何もする気がおきないぐらい疲れ果てていた。でもまだやることがある。Kは長期出張中なので家には誰もおらず全ての窓が締め切られていてむっとしていた。Kが出張に行く直前に食べて捨てたと思わしき納豆の容器の匂いが充満していて吐きそうになった。袋に残った一切れのパンにはびっしりカビが生えていた。潔癖のわりにこういう所がいい加減で潔癖なのかどうか怪しい。喉が渇いていたので冷蔵庫から金麦を出して無心で飲んだ。サイも疲れたかなと思うとトーマスに電池を入れようとどこからか自分で電池を持ってきていた。なかなか賢い。冷凍庫を開けるとごはんがなかったのでそうめんを茹でてコンビニで買った冷凍食品とトマトで晩御飯にした。食後、両親に家に着いた連絡をし、トーマスの電池を入れて遊んだ。トーマスにつながったリモコンのボタンを押すと前進したり後退したりする仕組みだった。ボタンが堅くて押しにくかったらしく、ひとしきり遊んだ後は飽きたようだった。肩が凝っていたので湯を張ってサイと入った。その後就寝。サイはやはり疲れていたようでいつもより早く寝た。私も朝まで起きずに眠った。


8月19日(日)曇り
サイも私もいつもより長く寝ていた。今日は本当はYちゃんとアンパンマンの映画に行く約束をしていたが早起き(アンパンマンの上映は朝が早い)するのが無理そうと思って帰省する直前に断っていた。でも悪かったなと思い朝、夕方公園で遊ぶ約束をした。洗濯物は実家でしてくれていたので少なかった。買い物に行こうかなと思ったら実家から送った荷物とアマゾンで頼んだサイのパンツが着いた。パンツをサイに履かせてみるも、サイは結局パンツの中でしてしまい濡れていた。濡れていても気持ち悪がらずそのままでいた。シールがずれることは気にするのにお尻が濡れることには無頓着なのが不思議だった。荷物を片付けるのが面倒でとりあえず出かけた。スーパーで買い物をすると通りがかったサイゼリヤで食べたいとサイが言い、ごはんを炊くのを忘れていたことを思い出し入店した。サイがリゾットとフォカッチャを食べたいと言うので頼んだら後から見たお子様ランチがいいと急に騒ぎ、また今度と言っても聞かなかったため結局お子様ランチも頼んだ。リゾットは私が全部食べた。サイは先にフォカッチャを二つも食べていたため、お子様ランチが運ばれてきた段階で満腹そうだった。なので半分食べていいか聞いた。怒るかと思ったら怒らなかった。サイゼリヤはとにかく安くて美味しいし多少煩くしても気にならないのがいい。子どもには塩分が気になるがたまにはいいかなと思う。

帰宅して昼寝。サイは疲れているのかいつもより長く寝た。私も途中まで一緒に寝た。起きてから、夕方Yちゃんに会った。家から少し遠い、蚊の少なそうな公園に行った(家の近くの水辺がある公園に前行ったらサイの足が蚊に噛まれまくって大変なことになった。今も痛々しい感じ)。サイはYちゃんにアンパンマングミとジュースをあげた。Yちゃんはバナナチップスをくれた。二人で並んで座っていた。私達も横に座ろうとしたら「ママはきちゃだめ、ふたりですわるの!」とYちゃんは怒っていた。Yちゃんは「たべて」とバナナチップスを直接サイの口に入れていた。サイはまた戸惑っていた。滑り台で滑った後サイの手が汚れているとYちゃんが払ってくれた。Yちゃんはサイと同級生だけどサイよりずっと大人だ。Yちゃんのお母さんは「何でも面倒みたいんです」と言っていた。サイはYちゃんといるといつもリードされている。それを私はにやにやして眺めていた。
暗くなったので帰宅し急いでご飯を炊いて晩御飯。しらすとピーマンの卵焼き、トマト、ご飯。ピーマンをこまかーくして入れてもやはり嫌だったようで卵焼きをあまり食べてくれなかった。入浴、就寝。

夜中にKが出張から帰宅し、買ってきたお土産を見ろとうるさかったが眠くて起きられず寝ていたらそれから何度も「ねえ、お土産みてよ!」と揺すり起こされた。でも起きれなかった。寝てる人を無理矢理起こす心理が私には分からない。そんな風にして私のお盆休みは幕を閉じた。

たこ焼き選手権でオリンピックに出たい

8月7日(月)晴れのち曇りのち雨
朝。寝起きでサイはメロンパンナ(彼女?)とうーたんのぬいぐるみに「こわかった?あれおばけじゃないんだよ」と、私のパック姿がお化けではないことについて自分は真実を知っているけど君は知らんだろという得意顔で説明していた。だから私はぬいぐるみを動かして「えぇ~、お化けじゃないの」と言った。今日もデラウェアを剥いてからスプーンで食べていた。出際になかなか腰を上げてくれず、ぐずっていたので抱き上げて玄関に連れて行ったら暴れて機嫌が最悪になった。自転車に乗ってもぎゃーぎゃー泣いていた。この時が一人だと一番大変。

夕方。お迎え。雨が降りそうな空模様だったので「今日は急いで帰るよ、雨降るからね」と廊下をふらふらしていたサイを急かした。あまり伝わっていないようだったので「早く帰らないと雷のお化けが来るよ」と適当なことを言ってとにかく園を出て自転車に乗せた。いつも園庭で走り回っている子どもが今日はいなかった。いつもサイと一緒に悪がきコンビを組んではしゃぐAくんもお父さんに急かされていた。皆さーっと帰った。親達の本気という感じだった。

雨がぱらぱら降ってきたがどうしてもGキャップを買う必要があり薬局に寄る。昨晩、洗面所で小さな黒い虫を数匹見かけた。見たことない虫だったが直観でもしやと思って検索したらやはりGの初期だった。Gに関してはぼろアパート時代に地獄を味わったので専門家だと自覚している。そんなことしか専門家だと胸を張って言えるものがなくて悲しい。Kは髪の毛が落ちているからだと私のせいにした。今まで見なかったので台風の影響な気もする。レジに並んでいたらサイは「なにそれ~?」と興味津々に聞いてきた。他に言いようがなく「悪い虫さんがいるからやっつけるんだよ」と説明した。急いでいるのにグミが欲しいと言われたが列を抜けている時間もなかったので「自分で取っておいで」とサイ一人で行かせた。初めてのことだったからどうかなと思ったら走って行ってすぐ戻って来てその手には仮面ライダーグミ(知りもしないのに「こわいのグミ」と喜んで買いたがる)。欲しいものになると行動力がすごい。家に着くまで「わるいむしさんいたらトリプルパンチでやっつけるからね」と言っていた。トリプルパンチというのはアンパンしょくぱんカレーパンがここぞという時に三人一緒に繰り出す技。

急いで帰ったので汗だくになった。先にどうしてもシャワーを浴びたかったがサイは乗り気でなかった。無理矢理風呂場に連れて行くとサイは機嫌を悪くした。風呂場に入っても何で風呂なんか俺がという感じで「おかあさんきらい」と怒りながらげんこつでがんがん叩いてきた。痛い。振りかざした拳を手に取って「叩いちゃだめだよ、サイくんが叩いてもお母さんは叩かないよ、こうするんだよ」と言いぎゅーっと裸で抱きしめた。が、ふんという顔をされ全然効果なし。「お風呂から出たらグミたべようよ」と言ってもだめ。ぎゃーぎゃー嫌がるからとにかく髪と身体をさっと洗って外に出した。騒ぐから連れて来たぬいぐるみで話しかけてもダメで、苦肉の策で擦りガラスにぬいぐるみをくっつけて風呂場にいるサイから薄っら見えるようにしてふざけると急にげらげら笑って機嫌が直った。子どもはポイントがあると機嫌が一変するがそれを探すのが難しい。「おかあさんすきだよ、グミたべていいよ」と急に言われた。おおう。

約束通りグミをくれたがサイは一番大きいサイズのを急いで自分の口に入れた後、私には一番小さいサイズのをくれた。いつもそうだけど欲があからさま過ぎて笑ってしまう。剥き出しの感情。昔付き合っていた人で、お土産で買ってきたずんだ餅をにこにこと取り出して見せ、一緒に食べるのかと横で待っていたら一心不乱で一人で食べ始め、何事もなかったかのように残りを彼の自宅の冷蔵庫に入れた人がいたことを思い出した。その時の表情が怖すぎて好きだった気持ちが急に冷めた。別にずんだ餅が食べたいわけではなかったけど何というか。

夕食の準備をしているとサイが突然「いたー!」と声をあげた。見るとあの虫が1匹いた。サイは敏感なので小さくても違和感あるものにすぐ気づく。「ありがとうね、またいたら教えてね」というと「わるいむしさんにトリプルパンチするからね、だいじょぶだよ」と急に男らしい顔をした後「いたよ!」と糸くずを拾ったり何もない壁に向かって言っていた。他の虫と区別するために「何でも食べてしまうから悪い虫さんなんだよ」と言うと「グミも?」「うん」「てんとうむしくん(乗り物)も?」「うん」「粘土も?」「うん」と家の中のものを一つ一つ聞いた。1歳の誕生日にあげた車輪がついた犬の人形に「わんわん、たべられちゃったの?こわかったね」と話していた。何だかすごい恐ろしい生き物みたいになってしまったし「これが悪」と教え込むのはどうかと思った。でも実際恐ろしいから。シャワーを浴びていたのでゆったりと就寝準備。大雨が降ってきたが窓が開けっぱなしになっていたので水浸しになった。夜中、Kが帰って来た音で目が覚め、Kが寝室に来たら私は居間に行きアイスを食べて部屋の片づけをしてKが起きて来たらまた寝た。あれ以来虫はいない。


8月8日(火)晴れ
朝。私の真似をして口に入れてデラウェアの皮を取っていた。また出際にバタバタした。今日の登園おこだわりグッズは赤ちゃんの時に遊んでいた馬の人形、うーたんのぬいぐるみ、中身のないパディントンのDVDのケース。そんなに持って大丈夫?と聞いても全部持って行くと言って聞かない。「うまのくちがないね」と自転車に乗りながら聞かれた。玩具懐古主義はまだ続きそう。顔がけっこうタイプの若い男の子と道で3秒ぐらいすれ違った。そういうのは朝から気分が良くなる。でも最近男の子をみるとどうしても母親目線というか親戚の子を見る感じというか「まぁあなたカッコいいわねぇ」という感じで見てしまう。サイはどんな風になるんだろう。

夕方。スーパーに寄ってから帰宅。空が晴れているのに雨が降っていた。れんこんがまだ冷蔵庫にあるので豚肉と翌日分の食料を買う。戻るとサイとKは帰宅していて、サイが小さな花束をくれた。そういえば最近我が家の花はずっと枯れていた。花はいい。もらうのもあげるのも好きだ。れんこんに片栗粉をまぶして焼いた後、醤油砂糖お酢とゴマを絡めたら美味しかった。クックパッド様様。サイが食べやすい味にしたのにれんこん自体が嫌いらしく、全然食べてくれなかった。Kが商店街で買って来た味の濃い焼売ばかり欲しがって悲しい。サイはKとシャワーを浴びていたので一人でゆっくりお風呂に入った。眠気MAXのKが9時頃もう寝たいというのでそれならサイを寝かしつけてと頼んだ。サイが寝室ではしゃぐ声が聞こえてきたがやがて静かになりおお寝たのかなと思ったらサイに呼ばれた。Kが先に寝てしまったらしい。仕方なく私も寝室へ行ったがこれが全然寝てくれない。はしゃいだり泣いたり寝る場所がないと騒いだり何度も水を飲みたいと言ったり結局1時間半くらい寝なかった。Kは横で起きる気配がなかった。疲れた。深夜に起きてラジオを聴きながら洗濯物を干し、昨日も食べたハーゲンのキャラメルなんとか(これ美味しい)を食べてKが起きてきたら寝た。虫はいない。


8月9日(水)晴れのちゲリラ豪雨のち曇り
朝。寝起きで「ちょっとりんごじゅーすのみたいんだけど、もってきてくれる?」と喫茶店で新聞読んでるおっさんみたいな感じで言われた。だんだんと言い方が大人みたいになってきた。朝ごはん。デラウェアとパン。出際、靴下を履かせようとすると「これいやだ」と騒いだ。ちょうどかけていたCDが終わると「おーもりさんのうたがおわっちゃった~!ぎゃー!」と世界の終わりが来たみたいに騒ぎ出した。それから探している玩具がないと騒ぐ。ちょっと待ってくれ。今日も昨日と同じ三種の玩具を携えて登園した。私が教室の入り口で先生と話していると、俺は教室にこういうの持って入ったらダメなことぐらい分かってるからさという感じで持ってきた玩具を保育園バッグに押し込んできた。
夕方。お迎え。教室の窓ガラス越しに覗いてサイを見つめ続けいつこちらに気づくかという遊びをいつもやっている。けっこう不審者。普通のお母さんは「迎えに来ました~」とか言いながら勢いよく教室に入って行くのでそんなことをしている人はいない。今日はサイより早くYちゃんに気付かれた。何か言いたそうにこちらを見ていた。サイは絵本を読んでいて全然気づかず、横に座っていた先生に「あんたのかあちゃんきたで」(そんな関西弁じゃないと思うけど)と言われて私に気付き飛んできた。玄関で担任の先生に会い、「サイくん最近本当にお利口なんですよね、全然ぐずらなくて。他のお友達とも楽しそうにしてて」と言われた。えっと思ったが、先生がサイに「ね、サイくん」と言うと無言でこくりと頷いていた。

玄関を出る際、同じクラスのSくんがアンパンマンのぬいぐるみを持っていて、サイは目ざとく見つけて私に報告してきた。「Sくんあんぱんまんもってる」「そうだね」「サイくんにみせてあげる」「見せてもらいたいの?」「うん」「じゃあSくん見せてって言おうよ」とか話している間にサイみたいに玄関でぐずぐずしないSくんはさっさと帰ってしまい姿が見えなくなった。園庭に出てSくんがいないものだからサイの機嫌は一気に悪くなり「Sくんのあんぱんまんみせてあげたかった」(「~してあげる」「~してもらう」などの言葉を混同しているらしくまだ上手く遣えない)と怒りながら私の服をひっぱったりげんこつでがんがん叩いてきた。帰って行く先生たちが「あらあらどうしたのサイくん~」と宥めてもぷんぷん怒っていた。何とか宥めて自転車に乗せる。日中はお利口って先生言ってたけど、我慢してるから園を出た瞬間感情が溢れだすんだろうなと思った。

グミを買いたいという意見を無視したため、帰りは更に怒っていた。保育園でもらったチラシを自分でぐしゃぐしゃに丸めて、「ぐしゃぐしゃになった~」と泣き叫んでいた。今から電車乗りたいと急に言ったので「電車に乗ってどこ行くの?」と聞くと少し考えた後「あかちゃん(こないだ遊んだ友人の子)にあいにいく」と言った。それからYちゃんとごはんを食べたいと言ったり頭に浮かんだことを何でも言っている感じ。大人も色々某脳が浮かぶがそれを外に表さず内側に留めておくというだけで結局同じような気がする。家に帰ってもサイの機嫌は悪かった。私は汗だくなのでどうしてもシャワーを浴びたかったがサイは一緒に入ろうとしなかったので脱衣所で待たせて私だけ入った。Kが帰宅したら急に「おかあさんとおふろはいりたい」と言ったらしく結局サイも一緒にシャワーを浴びた。夕食は焼きそば。けっこう美味しくできた。サイは全然食べなかったので、朝食用のロールパンにはさんで、「ほら、やきそばパンマンだよ」と言うと喜んで食べ始めた。洗濯物がゲリラ豪雨でびしょびしょになったのでもう一度全部洗濯し直した。昨日頑張って干したのをまた干すかと思うとゲンナリした。しかもまた雨降るって。げげ。Eテレばかり観てあまり天気予報を見ないのでいつもこうなる。今日もサイはなかなか寝付かなかった。虫はいない。


8月10日(木)曇り
朝。寝かしつけてそのまま寝落ちして3時に目覚めた。窓を開けたら涼しい風。これよこれ。エアコンはもう嫌だ。早く秋が来てほしい。友人がくれた手紙に返事を書いた。そうしたら空が白み始め起きたサイの声がした。いつもより大分早かったし私はひと眠りしたいと思ったので「まだ夜だよ」と適当なことを言い二人でまた寝た。次に起きたら家を出る30分前だった。げっ。サイはすやすや寝ている。身支度してサイを起こし簡単な朝食を食べさせている間に化粧。食べ終えたサイは呑気にアルバムの歌詞カードを眺めていた。字は読めないのに「『あいするきもち』どこかな~」と自分の好きな歌(サイは勝手にタイトルをつける)を探していた。「これだれがかいたの?」と聞くから「大森さんだよ」と言うと納得していた。あらゆる物について誰が作ったか聞くのが今ブームらしく、自転車のヘルメットとか玩具とか何でも聞かれる。よく分からない時は適当に「おじさんだよ」と答える。どこのおっさんや。世の事象や物の起源について関心を持つことはいいことだ。私も小さい頃同じように「これはどこからきたの?」と親に尋ねていた。

今日で連休前最後の勤務。なぜか仲が良い荷物を仕分ける親より年上のおじさんに悪気なく「会社でワンピース着てる人珍しいよね」と言われる。遊びに行くような柄でやる気のない感じだったからかもしれない。寝坊した時や週末は大体このワンピース。週末が近い程どんどん服装が仕事らしくなくなる傾向がある気がする。午前中に仕事を片付けて午後は健康診断。思ったほどは痩せていなかった。最近ビールの飲み過ぎかもしれない。健康診断の前にデパートに寄ったら可愛いビニールポーチに入った鳩サブレーが売っていて陳列していたお姉さんに「鳩の日(8/10)限定なんです」と言われる。豊島屋好きだし、そういうのに弱いからつい買ってしまった。

 夕方お迎え。サイは今日もぐずり続け、みんなが帰って行く中全然帰ろうとしてくれなかった。私が先に帰るよと言い玄関から出たふりをしたら余計怒って俺は動かんぞという態度。Yちゃんはご両親の地元の地名を泣きながら連呼していた。Yちゃんのお母さんにどうしたんですかと聞くと明日から帰省するらしく今すぐ行きたいと泣き喚いているとのこと。あるよね、あるよねと思った。子どもには明日にならないと無理とか帰省先が遠いとかそんなことは関係ない。条件とか状況を超えたところに欲や夢がある。成長して大人になるにつれ、やがてそれが簡単には叶わなかったり折り合いをつけなければいけないことを学習していく。良くも悪くも。

 ミートボール、納豆、トマトという超手抜晩ごはん。言い訳だがなかなか帰ってくれないと時間が遅くなるし家に着いた時点で疲れ果てている。明日から休みだしお湯をためて入浴、就寝。

 

8月11日(金)雨時々曇り

朝。洗濯など。昼ごはん、ウィンナーとオクラの卵焼き、トマト、ごはん。またしても手抜き。サイはオクラだけ器用に取り除いていた。離乳食時代は好き嫌いなく食べていたのに最近緑の野菜や歯応えのある野菜を残すようになってきた。でも保育園の保健師さんが懇談の時に「私は小さい頃は卵焼きしか食べなかったのにこうやって大人になりましたから別に好き嫌いあって大丈夫です」と言っていたのが忘れられなくて、無理なものは強制的に食べさせなくてもいいかなと思っている。まあ野菜は食べた方がいいけど。保健師さん、いつ会っても不機嫌で愛想が悪いからあんまり好きじゃなかったけど食べ物に関してもやさぐれてる感じでこれ聞いた時はもはや可愛いとさえ思った。え?卵焼き…可愛い…って思った記憶。

昼食後サイとスーパー、公園。動物の置物に一つずつ話しかけていた。帰って昼寝。なかなか寝てくれない。いつの間にか私も一緒に寝てしまい起きたら夕方だった。慌てて夕食作り。トマト缶があったのでハヤシライスみたいなものとタコと胡瓜のマリネを作った。サイ起床。帰宅したKと交代してもらい友達に会う。煩い場所も好きだが静かな場所も好きだ。連休初日ということで駅にいる人達は皆嬉しそうに見えた。休みじゃない人ももちろんいるだろうが仕事がないって単純にいいことだ。仕事しないで好きなことだけして生きていけたらいいがそうしたら収入がないと好きなことはできない。 

明日は我が家初めてのお客さんが来るので部屋を片付けたいと思ったが帰ったらやる気がなくなったので明日早起きしてやろうと決めて寝た。掃除は明るい時間に窓を開け放ってやりたい。気持ち的にも空気的にもその方がいい、気がする。

 

8月12日(土)晴れ
明け方に早起きするつもりが起きたら普通に朝だった。朝ごはんを食べて掃除。大好きなSちゃんがやって来る。家族を除けば初めてのお客さん。別に順番なんてないが初めてのお客さんはSちゃんがいいと決めていた。サイは生まれてから何度もSちゃんに会っている。サイも大好きだけど間隔が空くと忘れてしまうようで「今日Sちゃん来るよ」と言うと「うん」と嬉しそうにしていたがちゃんと分かっていない感じもした。掃除機をかけているとサイが邪魔をしてきた。途中から私の真似をしてサイも玩具をめちゃくちゃに引き出しにしまったりしていた。え、そこに入れるのと思ったけど構ってられないので放って置く。
Sちゃんが駅まで来たのでサイと自転車で迎えに行った。駅から少し歩いて私が気に入っているカフェでサンドイッチやキッシュをテイクアウトした。本当はSちゃんが来るまでに買っておきたかったが時間切れでSちゃんに暑い中歩かせてしまった。サイは最初Sちゃんに話かけられて反抗期の中学生みたいに無愛想な態度を取っていた。2歳のくせに大人みたいで笑ってしまう。しかしSちゃんがにこやかに話しかけてくれたので次第に打ち解けていった。サイは可愛くて自分を構ってくれる女の人が大好き。将来面倒臭い男になりそうだ。
家に着き、Sちゃんが買って来てくれたカツサンドやカフェで買ったのをお皿に並べて三人で食べた。サイは私が準備している間にほとんどのカツサンドを勢いよく食べてしまった。とんでもない男だ。食べ終えて、みんなで村山知義「三びきのこぐまさん」のDVDを観た。サイは玩具を散かしながら遊んだ(みるみる汚くなる部屋)。それから三人で昼寝した。サイが興奮してなかなか寝付かなかったので私とSちゃんは長い間寝たふりをした。サイが寝たらSちゃんとゆっくり話をした。静かで穏やかな午後だった。Sちゃんは初めて会った時から好きなものとか信念がはっきりしていて、時代とか世の中に溢れる何かに流されたりしてなくて、でもそれを強くは表さず、いつ何を聞いても素敵だなぁと憧れる。こんな私と付き合ってくれてありがとうといつも思っている。ケーキを食べようとしたらサイが起きてきた。いいタイミング。だから三人でアイスを添えたケーキを食べた。ケーキに横にあるアイスが好きであるととんでもなく嬉しい。と言いいつ普段はバタバタしてそんな優雅なことはできないからせめてお客さんが来た時くらいはと思う。

三人で公園に行きサイを少し遊ばせた後Sちゃんを駅まで見送りに行った。Sちゃんと別れた後サイは公衆電話を見つけて「でんわしたい」と騒ぐので体験料と思って100円入れてKの携帯番号をダイヤルした。サイは電話に出たKと何か話していたが忙しいからと途中でKが切ってしまったようで音が聴こえなくなり悲しそうにしていた。受話器を耳に充てて電話するという行為は私には当たり前だけどよく考えたらサイには初めてのことだった。
Kが帰宅して夕食。昨日作ったハヤシライスもどきに牛乳を足したら衝撃的に美味しくなった。私は温泉卵ものせた。入浴後、就寝。


8月13日(日)晴れ
朝から上野動物園。久しぶりに家族が揃う日だったのでサイの好きなところへ出かけようと決めていた。色々考えたが本人に何がいいか聞いたら「ぞうさんときりんさんがみたい」とリクエストがあったので動物園になった。私は「深海展」が観たかったのだけど。キリンがいるエリアが近い不忍池の方から入ったら巨大な蓮が生い茂っていて異様で不思議な光景だった。春にチャランポのライブで来た時はこんな風になってなかったので驚いた。遠くまでひたすら蓮が咲いていて天国ってこんな感じかもしれないと思った。サイも「おおきなはっぱ~」と不思議そうにしていた。不忍池側の動物園は改装されていて綺麗になっていた。道も広くて歩き易かった。ガラス越しにうさぎやネズミなどの小動物が観られるこども向けの部屋も新たにできていた。そこは冷房が利いていたのでできることならずっとそこにいたかった。部屋を出て歩いているとだんだん暑くなってきた。じっとりと体中から汗が出てきて動物とかもうどうでもよくなり頭の中はビールでいっぱいになった。タイミングよく売店がありビールの写真が見えたので反射的に「ビールのみたい」とKに提案した。生ビールとから揚げやポテトを注文し、蓮の生い茂る池沿いに設けられたテラスに座ってお昼には早すぎる食事をした。私は外席がとにかく好きで、それが水辺の近くだと尚更好きで、そこでビールが飲めるなら最高だ。ということでこのテラスは自分の中で最高の場所として認定された次第。600円の入園料を払ってでもここへビールを飲みに来たいと思った。

ほろ酔いで動物を見て回る。キリン、今日はいた。前回行った時は部屋に入っていたのか見られなかった。私はキリンが一番好きだ。いつだったか友達にキリンに似てるねと言われたのが嬉しかった。幼稚園の頃通っていた絵画教室の遠足で初めて外での写生をしに動物園に行った時もキリンを描いた。描き終えてこの絵の題名は何かと聞かれた時、題名の意味が全然分からなくてキリンを描いたのだからそれ以外ないだろうと「きりん」と答えたのを今でも覚えている。サイは目を見開いて大きなキリンを興味深けに眺めていた。図鑑や絵本とは違うその大きな体に驚いていたようだった。その後、鳥やサイ、カバを見て回り、暗い夜行生物館に行った。夜行生物館も好きだ。夜型の巨大な野生ネコが可愛かった。暗闇からサイの方を見ていてサイは怖がっていた。モノレールに乗り(サイが乗りたがった)、本園に移動し象を見たらサイは眠ったので動物園を出た。

上野公園のスタバで休憩した。何かの催しをやっていて食べ物の露店がたくさん出ていて騒々しい感じだった。近くで若い女の子が歌っているような声がした。Kはアイドルに全く興味がないので嫌そうにしていた。私はむしろ気になったのでKを置いて音の鳴る方へ行ってみた。舞台には着物のような衣装を着た若い女の子が5,6人伴奏に合わせて踊りながら歌っていた。見たことないグループだった。ファンと思わしき同じタオルを首から下げたおじさんが前の方にいた。こんなに暑い中けっして涼しそうではない衣装を着て笑顔で全力で踊って歌っているなんて、と思うと感動して曲が終わるごとに拍手した。何曲か歌い終えた後、告知などして女の子達は去って行った。物販が何とかと言っていたのでCD買おうかなと舞台の裏にまわってふらついていたら人だかりがあり、さっきの女の子達もいて、それぞれがオタクとチェキを撮ったり親しげに話していたので入れる雰囲気じゃなかった。なので退散した。

暑さにやられたので家に帰りたかったがKがホットプレートとたこ焼き器がどうしても今日中に欲しいと騒いだため電器屋さんへ行った。私のiPhone画面が割れてひどい状況だったのですぐ済むならと機種変更した。予想に反し、混んでいたのと通信状況が悪く結局2時間くらいかかった。そうするうちにサイが昼寝から起き、Kは待ちきれなくてイライラした。「ホットプレート買いたいのに」とむすっとしていた。Kはなぜホットプレートなんか欲しいのだろうか。一体何を焼きたいのか聞いてもはっきりしない。ネットで買う方が安いよと真新しいiPhoneで検索し画面を見せたら納得したようだったがイライラしていた。あー、機種変更しなきゃよかったなと思った。
遅くなったので晩御飯を食べてから帰宅。ホットプレートなんてお好み焼きくらいしか思う浮かばないけどお好み屋焼きは半年に一度くらいしか食べない。たこ焼きの腕には自信がある。自分がなかなか上手いということに気付いたのは東京に来てからだ。

 

上手くないけど手品が好き

7月31日(月)夏を恨むような暑さ
朝。寝坊したかと思ったらちょうどよい時間だった。サイはアンパンマンのスティックパン(通称:おいしいぱんこ)。とりわけ美味しいものでないのにスーパーに行く度に買わされる。恐るべしアンパンマンの力。やたら高い「めばえ」だって、アンパンマンをメイン付録にしときゃ売れるだろって企画されてそう。実際買ってしまうのだけど。「おいしいぱんこ」はフ○パンで、何となく体に悪そうだから気休めに野菜味を買っている。

そういえばフ○パンのパンって昔、パッケージの裏におっさんみたいな妖精のイラストと横に電話番号が書かれていて、電話したら民話が聞けるヨって妙に明るい感じで書いてあったの今も続いているのだろうか。謎の「民話」がずっと気になっていたけど有料(確かけっこう高い) だったから親には絶対に電話するなと言われた。電話したら即課金っていうのが何か怖くてでも電話してみたくてたまらなかった。小学生の時、誰かが拾って持ってたピンクダイヤル(死語?)が書かれた紙みたいなぞくぞく感。大人になったことだし、もしまだあったら勇気を出して「民話」を聞いてみたい。

夕方お迎え。最後組が集められた教室に迎えに行くといつもすっ飛んで来るのに今日は窓越しに目が合っても素っ気なく「あ、来やがったな。しゃーない、帰るか」という態度でゆっくりとこちらに向かって来る。珍しい。着替えストックの確認をしようとサイの教室に入ろうとしたら閉まっていた。サイが壁に飾ってある作品観たいと言うので抱き上げて二人でにやにや窓から覗くと困ったような顔をした園長先生と若い先生が数人いて、真ん中に女の人が倒れていた。先生と目が合って気まずかった。見てはいけないものを見てしまった感じ。廊下にいた先生に聞くと保護者のお母さんが倒れたらしい。園長先生が忙しそうに電話をかけていた。無事だといいけど。サイのためにも自分が倒れないようにしなきゃなと強く思った。

サイがプリンを買いたいと騒いだためコンビニに寄る。プリンを欲しがっていたのにアンパンマンチョコレートを買おうとする。ごはん前に食べさせたくないので溶けちゃうよなど適当な理由をつけて辞めさせると10円カルパスを選んだ。帰宅したらKがいた。サイとKがシャワーを浴びている間に台所で立ったままファミチキとビール。最近ほぼ毎日食べているから店員に顔を覚えられていそう。冷蔵庫にあった材料がピザの具のようだったのでそれらを炒めて適当に味付けして卵でとじてごはんに乗せた。けっこう美味しくできたがピーマンが入っていたためサイはあまり進んでいなかった。

シャワーの後サイは自ら「お兄さんパンツ」(トレパン)を履きたいと言ったので履かせていた。自分から履きたいと言ってくれたのが嬉しかった。すると夕食後にうんちをした。別になんてことない事なのにその後をKに頼んだのが間違いだった。普段の朝いないKはほとんどサイのオムツを替えることがない。だからたまにはやってほしいなと思い頼んだが私が呼んだ時点でKの機嫌は「なんで俺が」と最悪で、替えている途中でサイがまた排泄し出したらしく「たすけて!」と大声で叫んだ。私は全然平気なので、「ほい」と出たのを紙でつかんでトイレに流したがKは手についたのを気持ち悪がったりしてイライラしていた。「なんでするって分かってたのにパンツなんか履かせるの?」だの「パンツは捨てよう」だのサイのいる前でサイを傷付けるような発言をした。「洗えば汚れはすぐ落ちるし私が洗うから」と言うと「どうせ朝までやらないで置いとく癖に」とか「なんで替えのトイレットペーパーこんなに並べてんの?」(私が出し過ぎた)とか今関係ないことまで暴言を吐いて攻撃してきた。Kは潔癖な上、自分が決めた配置や法則が少しでも変わるとキレる。ここで私までキレたらサイが可哀相だと思い堪えて黙っていたら、続けて、今は何も関係ない私の行動を批判して追撃してきた。なんでこの人、いつもイライラしてるんだろう。子どものうんこぐらい「わー、でちゃった」って笑えばいいのに。サイに向けたくない嫌な感情のミサイルは内臓にずんずん撃ち込まれた。


8月1日(火)曇り時々雨
今日からもう8月か。サイは「おいしいぱんこ」とメロン。義実家から届いたメロン。切るのを面倒臭がって朝食べないでいるとKが夜冷蔵庫をチェックして「たべなかったのメロン?たべてよ」と言ってくるから今日は食べた。切り分けるの大変なんだよ。家を出る間際、サイは「本日の玩具」をかばんに詰め出し、急に「じんじゃーちゃんがいない!」と騒ぐので時間がないのに寝室までぬいぐるみを取りに戻った。サイの登園おこわだりに応じなければ家を出られなくなり余計遅れるので「もういいから早く!」とは言えない。

半期が終わったので朝礼。最初は真面目に聞いていたが途中から嫌いなおっさんが話し出したのでミュートして並んでいる人の顔を眺めていた。順に眺めながら、この人は好きやなぁ、あぁこの人嫌い、「好き」「嫌い」「嫌い」「好き」と心の中でつぶやいていたらけっこう自分は人に対して好き嫌いがはっきりしていることに気付いた。そういうの怖いな。

退社したら大雨。今日はKがお迎え。自転車カバーを忘れたのでサイが濡れないか心配だった。帰宅すると玄関にずぶ濡れの二人がいた。濡れているのが気持ち悪かったようでサイは目で訴えてきた。保育園バッグもびしょびしょだった。私だったらゴミ袋で覆うのに。二人がシャワーを浴びている間に缶ビールとアメリカンドック(店員にファミチキBBAと認識されるのを回避するため)を一気に食べた。缶は急いで捨てた。それからレトルトのカレーを温めて(サイは+牛乳)、足りない具を炒めた。目玉焼きも焼いた。二人が風呂から上がり夕食。レトルトなのにカレーだったからかKの機嫌がよかった。サイは味付きのご飯があまり好きじゃないので進んでいなかったが最後は全部平らげた。

夕食後サイは木琴を叩いたりタイガーで買ったおもちゃのギターをかき鳴らした。お風呂に入ろうと思ったらKはコンビニへ行った。だから大森さんのCDをかけて二人で踊って歌ったら楽しかった。サイの寝かしつけを自然な感じで(動画観たいと言うとどうせ文句言われるから)Kに頼んで、よしいい感じだと生中継ラインライブを観始めた。3分くらいして「○○ちゃーーん」とサイが叫ぶ声がして視聴中断。あー無念。サイは都合のよい時だけ私を「ちゃん」付けで呼ぶ。恋人か。すぐ寝かせてまた観ようと思ったら結局1時間半くらい寝てくれなくて、寝た時には当然終わっていた。しかもあると思っていた再放送がなかった。がーん、がーん。

悔しいから大量の洗濯物を部屋に干しながら先週の大森さんのラジオを聴いた。恥ずかしい内容の投稿をしてしまって聴いていられないくらいだったが、好きな人が好きな人の話をするっていいなと思った。大森さんの声を聞いたら元気になったしやっぱり好きだなぁ会いたいなぁ聴きたいなぁと思った。干し終わったらKが起きてきたので寝た。


8月2日(水)涼しい 秋
能面みたいな顔の女が死んでも追いかけて来る恐ろしい夢を見て全身汗びっしょりで起きた。やや寝坊。サイはすやすや寝ている。あー起きなきゃと思っていたらけっこう大きな地震があった。夜中にもあった。さっとサイに手を添えたがサイは揺れでも起きずまだ寝ていた。急いで朝ごはん。私が食べようと思っていたファミマで買ったバナナのパンケーキを欲しがった。クリームが挟まっていたがまあいいかと思ってあげた。食べた後、サイはギターを鳴らしながら謎の自作の歌を歌っていた。「あるとこ(ろ)に~なにもありませんでした~」とやや哲学的な歌詞だった。その後は「たこの足~しょくぱんまんの足~カレーパンマンの足~…」と足の歌(?)を歌っていた。歌の最後はいつも「ちゃんちゃん!」で終わる。「あるとこに」ってもしかして「ドグマ・マグマ」かなと思ってCDをかけたら大喜びで踊ったり歌っていた。「非国民的ヒーロー」を最後まで聴き終らないうちにもう家を出る時間になったのでCDを止めたら「もっとうたいたかったのに~!」と叫ばれた。「お母さんだってもっと聴きたいよ、でも行かなきゃ」と宥めて出発。自転車に乗せた時、かばんの中に玩具を入れ忘れたと騒いだが時間がないので出発。

夕方お迎え。座って「はじめてのおつかい」を読んでいた。家ではテレビばかりでほとんど絵本を読まなくなったが園では読んでるんだなぁと思った。その反動で家ではテレビを観たがるのかもしれない。雨が降りそうだったので急かして帰宅したら最高記録が出た。缶ビールを飲みつつ、日曜日に買っておいたイシイのミートボールを温めて、自分の分は肉ときのこを炒めた。帰宅して少しぐずっていたが「今日ミートボール食べようよ、サイくん好きでしょ」と言ったら「みーとろーぶ!みーとろーぶ!」と急に元気になり自ら冷蔵庫を漁っていた。こんなもので喜ばせてごめんよ。仮にサイが「みーとろーぶたべたよ」などと先生に言って「へぇ、サイくんの家はミートローフなんて手の込んだ料理を、すごいわねぇ」となったら大恥だ。

夕食後、7月に買った絵が届いた。待ちに待ったあの絵。サイは「ななちゃんのえ、はやくみたい!」と騒いでいた。ミートボールのたれや納豆で汚れたら大変だと思い二人でいつもより念入りに手を洗ってから開けた。開ける前に「触ったらダメだよ」と私が何度も言ったらサイはちゃんと守ってくれた。「すこしだけ、ちょんってさわっていい?」と聞かれたからいいよというと指先で絵に触れた。絵はギャラリーで観た時よりもっともっと美しく見えた。なんというか生活感溢れる家庭に突如きらめく宝石が降ってきた、という感じで異質な光を放っていた。わぁーーーと言い二人で眺めた。ただ一つ残念なことに、絵が真ん中辺りで真横に折れ曲がっていてくっきり折れ目がついていた。ギャラリーで観た時はなかったから梱包の厚紙が薄く、外からの圧力で梱包ごと折れてしまったらしい。届いた瞬間、嫌な予感がした。普通の商品ならクレームとかあまりしないが、本当に気に入った作品だったし、作家が命を絞って生まれた芸術作品が第三者のミスで傷付けられたのがどうしても耐えられなかったため、できるだけ怒りを表さないよう送付元のギャラリーに状況を説明するメールをした。すると謝罪と共に「返金しますので着払いで送って下さい」とすぐ返事がきた。えっそうじゃない。運命的に恋をして買った作品だから返品なんかする分けない。そんなことしたらななちゃんに失礼だ。なんとか元に戻してほしいだけなのに。嬉しさと悲しさが混ざったまま、絵を補強して元の梱包に戻した。サイは自分の絵を壁に貼る感覚で、絵をどこに貼るか考えていたらしく「ななちゃんのえ、どこいっちゃったの~?」と残念そうにしていた。「額がまだないから待ってね」と言うと「ピンポンくるかな~」と返ってきた。何でも欲しい物は玄関から自然に届くと信じているらしい。

テレビを少し観て入浴。アンパンマンの映画を観たいからと言ってお風呂に入りたがらなかったので、床に落ちていた「オーボール」をつかんで「これ、お風呂に持っていったら面白そうじゃない?水に浮かべて遊ぼうよ」と適当に言うと乗り気になってくれた。オーボールはサイが生後半年くらいで物をつかむのに興味を示し出した頃に買った穴の開いたボール。そんなのがなぜ転がっているかというと、最近サイは懐古主義なのか段ボールに入れてある赤ちゃん時代の玩具を引っ張り出して遊んだり保育園に持って行ったりする。赤ちゃんの玩具を手にサイが登園すると先生はぎょっとするけど。浴槽につかってオーボールをキャッチボールみたいにお互い投げ合ったらよく分からないけどめちゃくちゃ楽しくて二人でげらげら笑った。笑い過ぎて口が疲れた。

子どもと接する時は、「意味不明でも子どもの世界観に合わせて楽しむプレイ」ができるかどうかにかかっている気がする。意味やルールなんて考える必要はない。例えば、サイと外で食事をしていてどこにもないのに「いすのしたにあんぱんがあるよ」と発言したことがあったが、一瞬ん?と思っても否定せず「えぇ!あんぱんあるの?どこだろ~」って一緒に椅子の下を探すプレイが求められる。私は普段からぶっ飛んだ事ばかり妄想しがちなのでそういうのは楽しい。意味不明な行動でも全肯定してノリを合わせ、ダメと言うのは人を殴ったり食べものを投げ捨てたりした時に取って置く。

入浴後、約束通り映画を観て髪を乾かして布団へ。「ぴかくんめをまわす」の挿絵にサイが適当に台詞をつけて読み聞かせしてくれた。布団の上で上げた両足を勢いよく布団に急降下させたり(親バカだけどサイがやると足が短くてパンダみたいでめちゃくちゃ可愛い)、抱き合ったり(急に要求してくる)、ぶつかり合ったり(痛い)、一通り二人ではしゃいだ後各々就寝。


8月3日(木)曇り 涼しい
明け方、目が覚めて居間にいくとKが帰宅している気配がしたが音はしない。いつものように酔っ払って脱衣所で半裸で寝ていた。目覚めて居間に入ってきたKはまだ酔っている様子でうんざりした(しょうがないなぁとかでなく本気で嫌悪感)。そのまま出社した模様。今日も飲み会らしい。私は二度寝

朝起きたらサイもちょうど起きた。ベットに転がっていたら「はやくおきようよ」と催促された。メロンを切ると嬉しそうにお皿を運んでくれた。メロンを食べ終えていきなり、「おかあさんはにんきある?」と唐突に聞かれた。サイから質問されることってあまりないから驚いた。「人気」なんて言葉いつの間に覚えたのだろう。「え、お母さんはね~人気ないよ。サイくんは?」「にんきあるよ!(即答)」「へぇ~人気あるの?」「うん」「どうして?」「だいじょうぶ?ってするから」「え、お友達に大丈夫?って聞いてあげるの?」「うん」「それは人気あるかもねぇ」「へへへ~」という会話をした。「人に優しいのはいいことだよ。みんなに優しくしてあげてね」と言うと「うん」と笑顔だった。私の幼少期とはタイプが違うのかもしれない。いいことだ。私はいつも「人気者」と呼ばれる人達のことを羨望と嫉妬が混ざった眼で陰から見ていた。

60代後半の祖母が3歳の孫を車内に5時間放置して熱中症で亡くなったニュース。幼稚園送迎を忘れて別の用事を済ませ、そのまま孫を車内に残したのを帰宅したと書いてあった。過去にも似た事故(事件?)があったのを何度か覚えている。ニュースを見る度に何時間も灼熱の車内でチャイルドシートに固定されたまま動くこともできず叫んでも誰にも助けられず衰弱していく幼い子のことを想像してしまい心が締め付けられる。そしてどうしてもサイに置き換えて考えてしまう。3歳だと自意識があるので、どうして自分が置き去りにされたのか考えただろう。苦しい。

夕方、お迎え。今日はぐずらず園から出てくれた。最近他のお母さんはビーサンを履いている人が多い。一体何の仕事なんだろう。お互いの職業は余程親密でなければ聞かないし誰が何とか変な噂もない。我が子を帰らせるのが大変なので皆それどころでない。園庭に出るとサイはボール置き場からボールを勝手に出して転がして遊んだ。それを見て他の子も次々に真似した。こういうのはよくあるがサイが原因なのでボールを戻すよう注意して他のお母さんに「すみません、うちが出したせいで」と謝った。みんな「そういうことあるよね」という顔をしていた。薬局に寄る。カニカマを買わされる。焼き飯でも作ろうかと思ってハムも買う。

帰宅して目を離した隙にサイはハムを勝手に開けて食べていた。多分カニカマが開かなかったからだろう。「勝手にだめでしょ、一枚だけだよ」というと「うん」と頷き、悪戯が見つかった猿みたいな顔をしていた。その後、やはりカニカマが食べたかったらしくパッケージを持って来て開けるよう急かされた。開けると自分の分を一本取り出し私の分も渡されたのでビールも開けてつまみにした。焼き飯は嫌だというのでハムエッグにした。自分のだけ半熟にした。自分はごはんにハムエッグを乗せてKが買ったらしい「辛くないラー油」をちょっとかけて食べた。サイはあと、とうもろこしとトマト。また朝ごはんみたい。

夕食後、入浴。また今日もオーボール合戦をした。入浴後、就寝。なかなか一緒に来なかったので、私が居間の電気を消して「いくよ~」と先に寝室に行くと泣き出して、あぁ失敗したと思った。それから30分くらいぐずっていた。ぬいぐるみ作戦もだめだったので、「あ、面白いお話してあげるね」と「サイくんとズボンちゃん」という適当に思いついたタイトルを言ったものの、何も中身がないので話しながら先のストーリーを決めた。面白くないし意味不明だなと思ったがサイはけっこう喜んでくれた。そしたら「サイくんとパンダちゃん」がいいと言われたのでそれも適当に考えながら話した。パンダちゃんのお母さんはおにぎり屋さんで働いているという設定にした。話しているうちに先に自分が眠くなり話がいい加減になってきたらサイは怒り出した。それから30分ほどぐずって最後はトントンと背中を叩いてあげるとぐずりつつも眠った。私も力尽きて眠った。


8月4日(金)曇り
明け方、がたがたという音と眩しい光(Kはいつも人が寝てるとか時間とか一切気にせず煌々と電気をつけ音を立てる。母が泊まりに来た時あまりに異様だから泥棒かと思ったと言われた)で目が覚めた。3時。寝る前に洗濯機のスイッチを押したことを思い出しぞっとする。放っておくわけにもいかないので音楽を聴きながらのそのそと干す。みうらじゅんいとうせいこうのラジオを聴こうと思ったがいつの間にか番組は終了していた。がーん。干し終わったら一瞬見かけたKはまた仕事に行ったらしくいなかった。

スマホの画面が割れて、割れたところが剥がれて中身の電子部品?みたいなのが見えてきたからいよいよ新しいのに替えなければならない。でも過去に一度だけやったアップデートが面倒でずっとやれていない。iCloudというやつを一度登録したら次回以降は自動で更新されているのだろうか。分からない。アップデートする前にとにかく写真を整理しようと思って、サイの赤ちゃん時代の写真とか可愛い女の子の写真とか一枚一枚眺めていたらあっという間に朝になった。

サイが起きたので寝室に行き二人でごろごろ遊んでいたら思いのほか時間がなくなった。時間がないのにサイはテレビを観ていたから「サイくん、早く!」といつもよりキツめに言い放ったら敏感に感じ取って「ままいやだ」と言われた。ごめん。いつもの倍速で自転車を漕いだら小道から出てきた人に衝突しそうになった。謝って急ぐ。保育園でも超特急でサイを教室に入れる。こういうの嫌だなぁ、みっともないし恥ずかしい。ギリギリ電車に間に合ったけど化粧もしてないし髪もボサボサ。格好も変。嗚呼。

夜。Kにお迎え他を頼んで楽しみにしていた予定。金曜日の夜に出かけるのは久しぶり。こういう日に限って沼から上がりたてみたいな顔をしている。好きな人と会って話すのは楽しいが顔を見られるのが物凄く嫌なので本当はいつだってお面をつけたい。予期せぬこともあったがとにかく終始楽しかった。「モンマルトルの焼き鳥屋(何それ)が舞台の男女をテーマにしたフランス映画がもしあったら」という話をしたが店内が騒がしすぎて何も伝わらなかった。それがまた楽しかった。

百均で買った手品を見せたら喜ばれたからいつでも持ち歩きたいなと思った。自分が笑ってしまって真剣にできなかったけど手品って成功すると驚いてもらえるし、失敗してもげらげら笑ってもらえて何にせよ人を喜ばせるから好きだ。子どもの頃、その不思議さに魅了されデパートの実演コーナー(長いこと居て最後買わなかったら機嫌悪くさせるやつ)に通い詰め、大きくなったら手品師になりたいと思っていた。友達もあまりいなかったから一人部屋に籠って手品の練習をしていた。練習した成果を家族に見せたが下手すぎてすぐにタネがバレて笑われた。大人用のものを使っていたから難しかった。何年か没頭したが、やがて手品は摩訶不思議な現象なんかじゃなく手先の器用さと技術に全てかかっていて、不器用な自分には観る方が楽しいと確信し夢を諦めた。サイは保育園の何かの会で手品を観て目を丸くしてたらしいからサイにもみせてあげたいなぁ。また練習しよう。


8月5日(土)晴れ 水風呂に飛び込みたい暑さ
友人が嬉しいお誘いをしてくれたので朝から池袋へ行った(別ブログのとおり)。催事の後は屋上でお昼を食べた。サイは汗を掻きつつ好きな遊具に興じていた。風もあるし思ったほど暑くないと最初は思ったが時間が経つとじりじりと暑くなり建物内に入った。デパートは空調もよいし遊べる屋上もあるしオムツ替えの場所もあるし玩具売り場もあるし自分の買い物もして帰れるから子連れには最高の場所だと思う。小さい頃、母親はたまに私ときょうだいを連れてデパートに出かけた(特別だから「おでかけ」と呼んでいた)が、そういう訳だったのかもしれない。昔よくあったデパート最上階にある大食堂を最近見かけなくなってきてちょっと寂しい。色んなメニューがあって私達はお子様ランチ、母は蕎麦や和食など食べていた記憶。その後サンリオでお菓子買ってもらって。

友人はKと違って混雑した場所を歩いたり私の要領が悪いせいで予定がうまくいかなくてもイライラした様子を一切見せなかった。だからずっと心地良かった。身体は疲れても精神的には疲れなかった。本当に素晴らしい人だ。Kなら今絶対にぶちギレポイントだっただろうなと何度も考えた。キレられる度に耐えるのが日常になっていたがそれって異常かもしれない。

夕方友人と別れた後、パン美人が池袋までパンを届けに来てくれた。地元に帰省して戻ってきた彼女は、私が好きな造形パンをそこでしか買えないからと買って帰ってくれた。すごい可愛いパンだった。しかも山盛りたくさん。「たくさんありがとう」と言うと「一種類だけ売り切れてて買えなかったんだよね」と残念そうにしていた。パン美人は顔も美人だが性格も美人だ。こんな人と結婚したいといつも思う。サイもパン美人が大好きなのでにやにやしていた。

帰宅して、夕食。れんこんが大量にあるので、切ったレンコンに味付けした挽肉を挟んで他の野菜と一緒に焼いた。毎年夏は火を使いたくなくてオーブン料理ばっかりになる。料理というより切って突っ込むだけというか。肉を練るのが面倒で適当にしたら荒い感じで美味しかった。サイは一緒に焼いたアンパンマンソーセージを食べていた。入浴、就寝。


8月6日(日)晴れ じりじり焼けるような暑さ
パン美人にもらったパンをサイに見せたら喜んでいた。でもサイはデラウェアの皮を剥くことに夢中になっていた。一房分を全部剥いてからスプーンで掬って食べていた。少しちょうだいよと言うとダメッと言い全部食べていた。私はパンを食べた。


家族で美容院。Kまで同じ所で切っているのがちょっと嫌だが、担当者が違う。サイの髪は私が二度ほど切ったら虐待だと母に言われる程の酷い出来で、それ以来自分が行く時に連れて行くようにしている。私が切ってもらっている間、サイは美容院にインテリアとして置いてある玩具で遊ばせてもらっていた。美容院はシャンプーとか最高だし数少ない癒しスポットなので家族で行くのはあまり好きでないがたまには仕方がない。サイは前回私がKに頼んだせいで奇抜な髪型にされていたので、今回は普通でいいですと強調した。そうしたら美容師さんは「じゃあ星野源みたいな感じにしますね」と答えた。星野源って普通の髪型なのか。それにしても2歳で星野源ってどうなのよと思った。サイは前髪もだが後ろ髪が相当伸びていたので前髪だけ先に切ると既視感があった。こういう髪型できっと余った親のヘアカラーで茶色く染めてる子どもたまにいますよねと美容師さんに言うとげらげら笑って「子どもは絶対染めない方がいい」と言っていた。確かに染められて幼い子の髪や頭皮が傷むのは可哀相だし親のエゴの犠牲のような気がする。子どもの髪は本当に美しいから。
私はこの人の髪型可愛いなと思って画像を集めていた髪型が某若者に人気の歌手と同じだと最近知った。「もしかしてあの髪型って流行っているんですか?」と美容師さんに聞いたら「もうそりゃあ」大流行らしい。それを聞いて辞めた。私はいつも何も知らない。

昼食後(入ろうと思った美容師さんお薦めのお店は列になっていて即諦めた)、サイはベビーカーに乗るとすぐ昼寝し始めたので、家に帰らず家の近くの駅で降り、ベビーカーでも入り易く空いているスタバに行った。家に帰ると帰宅した段階でベビーカーから下ろす時にどうしても起こすことになり機嫌が悪くなり大変だから帰りに寝た時はいつもこうする。気になっていた新しい何とかライムフラペチーノを頼むか迷って、以前抹茶のを食べきれなかった時のことを思い出し辞めて夏に好きなクールライムにした。フラペチーノを頼むか迷って店員さんに「これって量多いですよね」と聞き困らせてしまった。知るかよ老人かよ、と後で自分で思った。クールライムを飲んで少し休んでいたらサイが起きたので牛乳を買った。高いけどちゃんと蓋もつけてくれるしサイも私と同じ容器で嬉しそうだった。サイはマンゴープリンも食べたいと言ったので私はあまり好きでなかったがそれも買った。二つスプーンをもらって二人で分けて食べた。なんかデートみたいだなと思った。いつまでもこうはできないから今ぐらいは。

自宅付近に戻り、夏休みだけやっている室内で遊べる涼しいスペースで絵を描いて遊んだ。サイは私にも塗り絵の紙をくれて、面白かったので夢中でやっていたらサイは私の真似をして塗りたがった。でも使い慣れていない色鉛筆はサイには持ち方と力加減が難しかったようで、うまく塗れずに癇癪を起していた。面白くなかったようで途中で飽きて絵本を読んでいた。
遅くまでそこにいたので帰宅してシャワーを浴びたら買い物に行く時間がなくなった。冷蔵庫にはレンコン、かぼちゃ、玉ねぎがあったので火を使いたくないはずなのに天ぷらしか思いつかなかった。天ぷら粉を作ろうと思って袋入の小麦粉を出して少し離れて戻ったらサイが小麦粉を袋ごとひっくり返して大惨事だった。奥の方に置いたはずなのに手が届く身長になったんだなぁ。などと感心している場合じゃない。サイは床にぶちまけた大量の小麦粉の側に立ち竦み、こちらの顔色を窺っていた。パディントン並の事故なのでさすがにヤバいと思ったのかもしれない。ここでキツく叱ったらダメだと思ったから「うわー大変。勝手に触ったらだめだよ~」と嘆くとサイは「うん」と言い、ごめんなさいは?と聞くと普段なら絶対謝らない男なのに小さな声で「ごめんなさい」と言った。その後、悪いという意識があったのかいじけて寝室に行った。見に行くと拗ねた様子で寝転がっていた。が、少し経ったらいつもの様子で居間に戻って来た。

Kが帰宅して天ぷらだと言うと機嫌がよかった。揚げているとサイが周りをちょろちょろして怖いし暑くて死にそうだったけど美味しかったからたまにはいいかもしれない。Kは食べ過ぎて気持ち悪いと言っていた。私は無理矢理食べないでお腹いっぱいになるとすぐ食べるのを止める、そうすると休んでいる間にKが残りを全部食べるという図式。サイはあまり好きでなかったらしく、衣をはがして食べていた。

今日も陽を浴びて顔がひりひりしていたのでお風呂上りに即パックをした。パック姿のまま声をかけるとサイは私に気付き、一瞬え、誰?という顔をした後怯えて「ええーん、こわい~!!!」と本気で泣き出した。「ほらお母さんだよ、怖くないよ」と必死に弁明したら泣き止んで「おかあさんなの?おばけじゃない?」と何度も何度も聞かれた。そのまま布団に行くと「おばけじゃない?」とまだ聞かれた。今までで一番怖がらせてしまった。確かに怖い。