カニ日記

日記のような記録

ピンクの海

4月23日(月)晴れ

朝。サイがなかなか起きてくれず出発30分前起床。最近眠くて起きるのを渋る時に「きょうほいくえんおやすみ?」と聞いてくる。土日は「うん休みだよ、あそぼう~!!」「ぃやったーーー!!!」となるのだが、平日は「休みじゃないよ…おかあちゃんもお仕事だよ…」「えぇー」「でもいかなきゃね…」とお互い暗くなる。3歳児なりに色々大変なのだろう。サイはパンを食べずキウイとヨーグルト。

昼。パン美人と食べる。ラインスタンプの話。パン美人はラインスタンプが購入できることを知らなかったらしい。そんなにラインをする相手がいないのに私は気に入ったスタンプを見つけるとつい買ってしまう。最新のお気に入りは大橋裕之さんのスタンプ。多分小学生の時に雑貨屋でシールを買っていた感覚と変わらないのかもしれない。パン美人に「私にはスタンプ送ってくれないですよね」と寂しそうに言われたので「人に応じて使ったり使わなかったりです、送ってこない人にはあまり送らないですね」と説明した後シール帳を見せるように今まで購入したスタンプを見せた。二人で色々なクリエーターズスタンプを見ていたら、「うみさんもラインスタンプ作ったら?」と提案される。需要があるものを作れるか分からないが確かに面白そうだなと思った。

夜。残業。サイは食べたいと騒いで回転寿司を食べたらしい。私も食べて帰った。春の夜の空気が好きだ。電車の中で安達哲バカ姉弟』第一巻を読み終える。人におすすめしてもらったこの漫画がどうしようもないくらい好きだ。こんな漫画を今まで知らなかったなんて何をしていたのだろうという気持ち。姉弟も周りの人達も出てくる人物が皆愛おしいし、細かい描写に苦しくなったり嬉しくなったり。


4月24日(火)曇り
朝。サイはまだ眠かったようで機嫌が悪い。パンを食べるか聞くと「そのパンきらい!たべない」、キウイを食べるか聞くと「いらない!」。「じゃあ何食べたい?何でも食べたいものでいいよ」と言うと「これたべる!」と半ばムキになって冷蔵庫の野菜室から長ネギを取り出す。サイは怒れる戦士という感じでネギを片手で握りしめて立っていた。私はその姿が可笑しくて半分笑いながら「それ食べたいの?そのまま食べたら苦いよ、苦くてもいいなら食べてみたら?」と言うと本当はネギが嫌いなのですぐに冷蔵庫に戻す。結局ヨーグルトを食べたいと言い、私も食べたいので二つテーブルに持って行ってもらう。突然「えーんつめたーい」と騒ぐので何かと思ったらサイはヨーグルトのフタを開ける時に勢い余りすぎてヨーグルトが足やお腹にかかったらしい。「あぁーこんなにこぼれてる!」と私が拭きながら笑うとサイも可笑しかったのか笑い出し、急に機嫌が良くなった。それでも私が一口食べると「これサイくんの!」と私の分を奪って二つを交互に食べ始める。こんなことで争って出発が遅れたら困るので、まぁいいやと思ってサイにあげる。途中で「あー食べたいなーヨーグルト」と言うと急に「はーい」と言い二つのスプーンでヨーグルトを口に入れてくれる。ツンデレ。バタバタと出発。

保育園に行くと玄関に新しい水槽があり、なんとうーぱーちゃんがいた。いや死んでしまったうーぱーちゃんよりずっと小さい。別の子だ。メダカの水槽も新調されていたので、新年度で経費ができて購入したのだろうという大人の推測は置いておき、うーぱーちゃんの生まれ変わりだと思うことにする。サイは前のうーぱーちゃんに愛着があったのかあまり興味を示していなかった。確かに前の子の方が愛嬌のある顔をしていた。いや、そんな見方をしてはいけない。

夜。スーパーに寄る。サイはルパンレンジャーのソーセージを欲しがったが、お菓子も欲しいというので「どっちか一つだけだよ」と言うとソーセージを諦めた。それから箱アイスを買った。冷蔵庫にあった挽肉で何かしようと思っていたらお惣菜コーナーの唐揚げを食べたがったので一人2個ずつ4個買った。帰宅してアイスを食べたいと言われたが夕食後にしようと提案すると納得した替わりに朝食用のパンを食べた。サイがやりたいと言い唐揚げをトースターで温めてくれた。お皿に盛るのもやりたいというのでやらせたらなぜか私が1個でサイが3個。「だめだよー2個ずつだよー」と言うと怒り出す。苦手な野菜をいつもよりちゃんと食べてるなと思っていたら食べ終わった瞬間、文句は言わせないという表情で「アイスたべる!」宣言。もう頭がアイスでいっぱいだったらしい。約束通り渡す。初めて買ったアイスだったので、これ美味しいねと言い合いながら食べた。「サイくんとおかあちゃんどっちの方がアイス好きかな~おかあちゃんかな」と言うと「サイくん!」とキレ気味に主張されたので「そうだね…サイくんの方がアイス好きだよね」と言ったら「だろ?よく分かってるなお前」という顔をしていた。無意識に食べていたら「おかあちゃん!あいすたべるのはやすぎ!」と注意を受けた。
それから使わなかった挽肉をお弁当用のそぼろにしていると興味津々で近づいてきた。やりたいと言われたがフライパンで火傷すると危ないので説得。

夕食後、プラレールの線路を作りたいと言われ一緒に作る。サイは線路で電車を走らせることより、線路自体を組立てることが好きらしい。そういうの何鉄というのだろうか。規定の形にせず無理矢理つなげようとするのでレールが綺麗に続かず接続部分がうまく噛み合わないので機嫌が悪くなる。時々誘導して手伝い、何とか完成したら喜んでいた。でも電車は走らせない。お風呂で水鉄砲をしてから就寝。床に放置された線路やサイが撒いたビーズが散乱した部屋を片付ける気力がなかった。夜は目がよく見えない(老化?年々見えなくなる)ので片付けのモチベーションが一気に下がる。


4月25日(水)雨時々曇り
朝から気分が悪かった。雨だからというのもあるがそれだけではない。後で読み返すときっと嫌になるので嫌なことはここには書かない。最近好きなこぶしファクトリーを聴いて気分を上げて出勤。こぶしファクトリー、どんどん好きになってきた。道重さんのサントラも大森さんのKAT-TUN提供曲も聴きたいのにまだ取り込めていない。取り込むのが面倒だとしてもやっぱりCDっていいなと思う。本もそうだし、目に見えて触れられるものが私は好きなのかもしれない。
昼休みに『バカ姉弟』第三巻まで読了。あぁ本当に好きだ。

夜。自転車の鍵を家に忘れて一旦帰宅してまた電車に乗って駐輪場に行くなどしていたらお迎えが最後になる。サイはいつもの教室ではなく、最終部屋(と私が勝手に呼んでいる)である事務室の椅子で大人しく絵本を読んでいた。コンビニに寄りチロルチョコと鮭とハンバーグ。今日も食後にアイス。アイスがあるとサイは野菜を残さないがその方法が正しいか分からない。夕食後、サイが観たいと言い、誰かが撮影したキューレンジャーのヒーローショーのYou tube動画をテレビで観る。もし知ると移動中もずっとはまりそうで怖いので、スマホでは動画は観られないと普段サイにはごまかしつつ言い聞かせていて、その代わりに家ではわりと自由に観せるようにしている。サイは今やっているルパンvsパトレンジャーよりキューレンジャーの方が好きらしい。私もそうかもしれない。キューレンジャーは宇宙と星座がモチーフなのがいい。またお風呂で水鉄砲。動画を観た影響でサイはレンジャーになりきっていた。入浴後、布団の上で幼児雑誌を少し読んで就寝。プリキュアの自己紹介台詞がアイドルっぽくて面白かったのでプリキュアになりきってやや高めの声で読んだら「…おかあちゃんのこえすごいかわいいね」と褒められて何回もやらされた。私は昔から自分の低い声が吐きそうになるくらい嫌いで、それが原因で人前で話したり歌ったりするのが億劫になるほどだったので子どもとはいえ褒められると驚く。実際に可愛いわけはないが、サイはいつもかわいいと言ってくれるので救われる。褒められて嫌な気分になる人はいないはずなので、世の中の人はたとえそれが過剰でももっと他人を積極的に褒めるといいのではないかと最近思っていて、私も良いなと思ったら何でも相手に伝えるようにしている。サイに学ばされている。


4月26日(木)晴れ
朝。久々に快晴。空港の夢。空港での手続きにいつも不安を抱いているため空港で飛行機に乗るまでの夢をよく見る。バタバタと出発。

夜。疲れたのでサイとファミレスで食べる。サイに何が食べたいか聞いたら「アイス!」と言われたのでファミレスならあるだろうと思って行った。サイはお子様うどんセット、私は薄切りステーキとビール。左隣のテーブルは真面目そうな高校生くらいの男の子が一人でドリアを食べていた。ドリアがくるとスマホで撮影していた。SNSに上げるのだろうか。右隣は母一人子二人の家族で、注文を済ませた途端母親はどこかへ去った。まもなくして料理が運ばれて来てまだ母親は帰って来なかったので子ども二人は黙々と料理を食べていた。その光景を見て『バカ姉弟』を思い出した。母親の料理も運ばれて来てしばらく経ってからようやく母親は戻って来た。もう二度と帰って来なかったらどうしようと勝手に不安になっていたのでほっとした。しかし途中で食事を辞めた娘を母親はものすごい剣幕で叱り始めてテーブルは暗いムードだった。「あなたは食べたくなくなったらすぐお腹痛いって言う!」などと聞こえた。その横で私とサイは運ばれてきたそれぞれの料理をけっこうなスピードで平らげていった。私はサイに食事中こんな風に叱ったことはないし苛立ったこともないから私が呑気なのかサイがいい子なのかもしれない。私達は大抵老夫婦みたいに黙々と食べている。

サイはうどんを食べ終えると自分のアイスが来ないことで「アイスまだかな~」と何度も落ち着かない様子だったので店員を呼び再度頼んだついでに自分の分のアイスも頼む。最初は分け合おうと思っていたが、待っている間にサイのアイスへの期待値が高まりすぎて分けてもらうのは難しそうだと判断したからだ。それでもなかなか来ないので二人で厨房を見つめていたら厨房のスタッフがだらだらと適当にアイスを作りながら雑談している様子が見えた。見なければよかったと思った。でもアイスはアイスである。やっと来たアイスを「おいしいね~」と言い合いながらそれぞれ一つずつ食べた。「おかあちゃんたべるのはやいよ」とまた言われた。サイも相当早かった。右隣のテーブルはまだ暗いムードだった。左隣の青年は黙々とチョコレートパフェを食べていた。ドリアとパフェって可愛いな。若い真面目そうな男の子が少し恥ずかしそうに甘いものを食べているのを見るとぐっとくる。全部食べ終えた私達は会計を済ませて店を出た。まだ叱られている右隣の子ども達がこちらを見ていた。

ルパンレンジャーのガチャガチャをやって帰宅。サイはピンクが当たって喜び、帰宅したら持っているイエローと比べていた。入浴後、就寝。寝る時もルパンレンジャーの乗り物を両手に握りしめて寝た。


4月27日(金)
体調不良で午前休。午後から出勤。


4月28日(土)
本気出してサイと二人で頑張った日。昼間は気を張っていたので夜はくたくたに疲れて動けなくなったが疲れたと言っている場合ではない。朝まで泥のように眠る。


4月29日(日)
断捨離と掃除洗濯。その他の記憶がない。


4月30日(月)
これからの生活に向け節約しなければいけないのに数年来好きな方の個展(東京では初めての個展)に行きそこで一目惚れした絵を買った。ピンクの海と青い空が描かれた絵。自分のために描かれた絵かなと思った。馬鹿なのだろうか。馬鹿なのかもしれない。でもこの絵と一緒にこれからやっていきたいと思った。それからサイがずっと欲しいと言っていたので粘土を買う。サイ大喜び。サイは夜にぐずったりして不安気な様子も見せていたので「だいじょうぶ」と言って全力で抱き締める。私は急に体調を崩す。いつも気合を入れて何かすると急に具合を悪くする。もっと頑張りたいのに体力が追いつかなくて悔しい。もう若くはないのだと実感した。あと10年若かったらな。

 

今後何が待ち受けていてもサイの前では笑っていたい。きっと大丈夫。最後は勝ちたい。