カニ日記

日記のような記録

フルーチェつくりたいこの夏こそ

またしばらく日記を放置していた。
その間に実家に帰省したり夏が到来したり。毎日蒸し暑い。すでに夏バテ。夏の果て。湿度が低くて海が見える外国に行きたい。村上春樹の『スプートニクの恋人』に出て来るところ、あれはどこだったけ。あそこに行きたい。

 

6月18日(月)曇り
朝から大阪で大きな地震地震があったからと言っていちいち騒いだりしない。余程でない限り地元の家族や友人へ安全確認もしない。阪神淡路大震災を経験したからか、地震は特別なことでないと身体に染みついてしまっているのかもしれない。サイはEテレに突然出た「地震が来ます」の音と警告表示を見て笑っていた。別に不謹慎だと叱るべきことではない。「地震」という言葉も概念も知らない子どもにとってはおかしな音が鳴り変な表示が出ている、という事実がそこにあるだけだ。逆に地震があったからといって急に禍々しい音が鳴りテレビは中断され粛々としなければいけない、大人は急に深刻そうな態度を取り、思い出したように災害時の心得を発信するような世の中の空気がどうしても耐えられない。揺れている街の映像を見て「ばあばのお家は大丈夫かな」と独り言のように言うと「ばあばともうあそべなくなるかな」と少し心配そうにしていた。「大丈夫だよ」と言った。

ニュースで9歳の女の子が倒壊したプールの壁に挟まれて亡くなったと知った。苦しい。高齢の方だったら亡くなってもいいという分けではないが、どうしてもサイが生まれてから子どもが亡くなったニュースに敏感になってしまう。その女の子は翌朝、地震が起こって死んでしまうことを知らないまま、いつも通り宿題をして晩御飯を食べて眠って朝起きて支度をして学校まで歩いていて突然九年か十年生きた人生の終わりを迎える。と想像したら苦しくてなぜこの子は死ぬ必要があったのかと悔しくなる。かと言ってテロで外国の子どもがたくさん亡くなっているニュースに対しても毎回同じ感情を持つかと問われればイエスと言えない。状況が想像できる子の死にだけ苦しさを感じる自分の都合の良さに更に苦しくなる。


6月22日(金)
退社後本屋さんに寄り先輩におすすめしてもらった高橋久美子さんの『いっぴき』を購入。少し読んだら面白くて買ってよかったなと思った。週末Aちゃんの家に持って行く美味しそうなおつまみを買った。箱も可愛い。でもお祝いはこれと言って良いものが見つからなかった。焦って変なものを買いたくないので辞める。ただでさえ暑いのに大森さんのLINELIVEを観たら体温が上がってすごい汗をかいた。好きな人が出ているテレビや配信を観るといつも心拍数が上がる。これは昔から。目の前にいるより画面越しの方がなぜかドキドキする。


6月23日(土)
雨。昼前、サイと出発し公園に併設されている行ったことのない喫茶店に行ってみた。私はたらこスパゲッティ、サイは食べたいと言ったハヤシライスをほぼ一人で完食した。雰囲気も良くて安くて美味しかったので「ここいいねぇ」と二人でへらへらしていた。サイは後ろの席の女性二人組の一人がもう一人の話を聞きながら相槌を打っている様子を真似して「んーんーんーって言ってるね」と私にいちいち教えてくれた。観察力が凄まじく、見たことをすぐに声に出して報告するので当人に聞こえていないかと冷や冷やする。サイはハヤシライスのルーでTシャツを汚していて指摘すると笑っていた。汚れてはいけない服なんてほとんど着せたことがないので、汚れても特に気にしない。昼食前の機嫌は最悪だったが食後は一変して機嫌が良く「お腹空いてたんだね」と言うと「そうだよ、もうサイくんないてないでしょ」とドヤ顔で言われる。だんだんとやり取りが大人同士のようになってきた。私も子どもだと思って接していない。お笑いの相方って感じ。

それから駅まで歩き電車に乗って数駅隣のわりと大きな駅に行く。ダイソーに行きたかったというただそれだけなのに雨も降って道もよく分からないし着くまでに疲労した。サイはダイソーの化粧品や美容関連グッズのフロアでサンリオの商品や細々した小物をみて「ひゃあ~かわいい~!!」と高い声を上げて大喜びしていた。その様子を見て40代くらいの女性が微笑んでいたらサイは「おばさん!」と指差して大きな声で叫んだので気まずくなって別の場所に逃げた。すいません、って言うのもなんか違うかなと思って逃げた。何歳であれ女性に目の前で「おばさん」呼ばわりしないよう教育が必要だ。要らないものを手に取って「これいるよね?」と聞いてくるので戻すのが大変だった。おもちゃのフロアで何でも好きなのを選んでいいよと言うと迷いに迷ってハンバーガーのままごとセットを選んだ。レジの近くにフルーチェが売っていた。小さい頃フルーチェを食べたいといくら騒いでも親は買ってくれなくて、拗らせて大人になったら絶対自分で作って思う存分食べるぞと思っていたが実際大人になるとなぜか手に取らなかった。でもサイと作ると楽しいかなと思ってひとつ買ってみた。ついにこの夏フルーチェへの憧れが昇華されるのか。疲れたのでサンマルクで二人でひとつ、サイが選んだベリーのパフェを食べた後、スーパーで買い物をして帰宅。サイは不二家にいた触るとしゃべるペコちゃんに興味津々だったが、照れていた。最近大人の女性に照れるが、ペコちゃんにまで照れるとは。触っているとペコちゃんが「きみの誕生日はいつ?教えて!」「外から帰ったら手は洗った?」など脈略のないことを唐突に言うのでシュールだった。サイは「3月だよ」などと間違って答えていた。駅構内のお店でセールをしていたがサイがマネキンのスカートの中に頭を突っ込んでパンツを履いているか確認してゲラゲラ笑ったり、走り回ってすぐどこかに消えるので全然落ち着いて見れず結局何も買わずに帰った。

サイは夕方から20時すぎまで昼寝して、全然起きなかったので不安になったらようやく起きて、ご機嫌で晩御飯を食べた。鮭のバター醤油焼きが美味しくできた。


6月24日(日)
日曜日のプリキュアがいつの間にか二人の楽しみになっている。プリキュアが始まる前に朝ごはんも済ませ、万全にして備える。今日は先週プリキュアになったえみるとルールーが色々と葛藤しつつプリキュアとしての道を進もうとする回だった。二人の絡みが百合っぽいので毎回ドキドキする。ルパンレンジャーはルパンXとパトレンXという両方になれる新しいキャラクターが登場する。怪盗と警察のどちらの味方が分からず、ルパトレンジャー達を翻弄している感じが最高に面白かった。変身シーンもカッコ良かった。すぐにXの玩具のCMが流れ出すのがニクいなぁと思いつつ、なぜか私が欲しくなった。シルバーとゴールドって色がいい。私が「エックスカッコいいねぇ初めて登場したねぇ」と興奮していたらサイは「これしってるよ、サイくんのえほんにのってた」と大人みたいな表情で冷静に言い放ち、今月号の『おともだち』を見せてくれる。本当だ。一緒に見ていたのに何も気付かなかった。サイの記憶力と観察力は本当にすごい。

昼過ぎ、去年結婚したAちゃんの家にサイと遊びに行った。普段乗らない電車に乗り私がうまく乗り換えができなかったせいで予定より遅れてしまった。サイはお腹が空いて機嫌が悪くなった。東京にもう10年くらいいるのに、どうして電車にうまく乗れないのだろうか。路線検索で調べても自分がどこにいるか分からず気付いたら乗り換え駅を過ぎているなんてことがよくある。

Aちゃんの家は色調が統一されていて(真似したい…)置いてある家具や小物が全部かわいくて、でも生活の営みが感じられて外国のアパートメントのようで居心地が良かった。イギリスに留学していた時ホームステイしていた家を思い出した。Aちゃんはおつまみを作ってくれていたり、成城石井で買ったというラベルが可愛い色んな種類のビールやお酒を用意してくれていて、全部美味しくて楽しかった。サラダのドレッシングが美味しかったので作り方を聞いたらビールを飲みつつすぐレシピをラインしてくれてAちゃんのこういうところが私は好きだなと思った。持て余していたサイのためにネットフリックスでピングーを流してくれて、そのピングーが今のCGでなく初期のクレイアニメだったので二人で興奮した。クレイアニメのピングーはあまりにもかわいい。ピングーが伸び縮みするのが面白かったのか、サイもげらげら笑っていた。サイは私とサイで行く前にケーキ屋さんで買って持って行ったケーキを食べたくて、Aちゃんに「はやくケーキだしてよ」とせがんでいた。いかにも子どもらしい。あー帰りたくないなと思ったけれど泊まるわけにも行かないので夕方ごろ、そろそろ帰ろうかなと思っていたら事件があった。むっ臭いなと思っていたら大変なことになっていた。サイはしたことが恥ずかしかったのか隠して見せてくれない。結局シャワーを借りてサイを洗ったり、今日に限ってサイの着替えがなくAちゃんの服を借りたり散々だった。でもAちゃんは全然嫌な素振りを見せず優しかった。サイを自分の好きな場所に連れて行くことはやっぱりまだ難しいなと反省した。

落ち着いてからAちゃんに駅まで送ってもらい三人で最寄駅まで歩いた。サイはAちゃんのグレムリンTシャツをワンピースみたいに着て歩いていた。夕方の生温い空気が気持ち良かった。それからAちゃんと別れてバスと電車に乗って帰宅した。サイは眠気で機嫌が悪くなり、バスの中でわんわん叫び泣いた。窓の外の景色で気を逸らしたり何を言っても泣き止まず、どうしようもなかった。終点で降りる時、乗客の冷たい視線を感じた。
機嫌直しに本屋で粘土を買って帰宅。夕食後、Aちゃんにもらった花束を生けた。可愛い。遊びに行ってお花を持たせてくれるなんて、Aちゃんがやっぱり好きだなと思った。サイと粘土でお寿司を作ってから寝た。


6月25日(月)
サイは疲れていたのかいつもの時間になっても起きず私はどうしても寝ている人を起こせないのでどうしようと思っていたら出発時間を迎えてしまい半休を取った。サイを保育園に連れて行くともうすぐ始まるプールに備えて着替えの練習をしていた。着替え用のスナップがついたタオルを肩に巻くよう先生は子ども達に指示するも、子ども達は男の子も女の子も素っ裸ではしゃいだり、裸で立ったままぼんやりしている子もいた。なぜ無理矢理隠すことを覚えさせるのか私には分からなかった。そういうのは自然に覚えていくものじゃないだろうか。サイは園に着くのが遅く、乗り遅れていたのでその様子を部外者のように眺めていた。

帰宅したら暑くてどうしても我慢できずビール缶を開けた。それからお気に入りの白シャツや白いブラウスを一気に洗濯した。襟や袖をごしごし洗うのが気持ち良い。洗濯している間に録画したまま観ていなかった大森さんが出演したハロプロ特集の「関ジャム」を観た。高橋愛さんの話になると泣いた。ハロプロがやっぱり好きだなと思った。大森さんが歌いながら解説されていたのがさすが歌手という感じだし、言葉だけではピンとこないが音で聴くと説得力があってよかった。松岡茉優さんが冒頭で「あっつー!」と言われていたのは分かるなと感じた。好きなものや人の話になると私も体温が一気に上昇して変な汗をかく。松岡さん好きだなぁ。『万引き家族』観たいなぁ。

この日差しの中出勤するのが億劫になり、結局一日休んだ。でもこれと言って大して何もしなかった。夕方お迎えに行ってサイと帰宅。西日が綺麗だった。あまりに綺麗だったので『死神』の歌詞のように、西日に「やりつくしたか」って言われている気持ちになった。自転車に乗りながら私がプリキュアの歌を歌っていると「うるさーい!」と叱られた。そのサイの声が建物に反響して二重に聞こえたのを面白がってサイは何度も叫んだ。「おそらからサイくんのこえがするよね」「うん」「ひこうきのひと、びっくりしちゃうかな」「そうだねぇ」サイと会話するのが最近本当に楽しい。お風呂上りにまたサイと粘土をした。いくら軍艦のいくらの粒を丸めてつくったら「すごいーじょうずー!」と褒められた。サイは何か形作るよりも色の違う粘土を捏ねて混ぜたら何色になるのか一通り試して、カラフルな大小の球体がいくつもできていた。それを並べて「これはうちゅう!きゅーれんじゃー!」と言っていた。キューレンジャーを一度も観たことないのに好きなのはなんでだろうか。レンジャーの名前とか、やけに知識もある。サイはカメレオングリーンが好きらしい。更に球体を爪楊枝に刺して団子にしていた。濁った紫や茶色の毒々しい団子ができていた。ナナちゃんを作ったら「うわぁーナナちゃんだー」と言い愛おしそうに眺めていた。サイの足の裏にたくさん粘土が貼り着いていて、取ってあげるとくすぐったそうに笑っていた。


6月26日(火)
朝、起こそうかと思ったタイミングでサイが起きてくれた。自分で起きると機嫌がいい。私がトイレに行っている間にサイは私とサイのさくらんぼをちゃんと洗って皿に並べていた。ヨーグルトも冷蔵庫から出していた。なんて偉い子だ。天才か。私がさくらんぼを口に入れようとすると「たねあるからね」と教えてくれる。わざと種があるのを知らない顔をして口にいれ、サイがこいつ種を飲み込むんじゃないだろうなと不安そうにしたところでぺっと種を出して見せるとげらげら笑っていた。二人で笑っていたら「サイくんとおかあちゃん、きょうからなかよくなったね」と言われたので更に笑った。「えっ生まれた時からけっこう仲いいでしょ」と返すとにやにやして「うん、なかよしだよね」と言った。可愛い。本当に可愛い。

夕方、お迎え。サイは園庭に出て全速力で走り回っていた。わけもなく走る、ということを子どもはよくするが大人はしない。当たり前だが。でも大人は何をするにも目的を持とうとし過ぎなのではないか、とこういう姿を見ているとよく感じる。「早く帰ろうよ~」と言っても「まだはしりたいんだ」と『炎のランナー』の主人公みたいなことを言ってくるからそう言うなら走りたいだけ走ればいいよと思ってぼんやり見ていた。犬みたいに走り回っていた。帰り、自転車に乗りながら大きい声を出して反響させ、「そらからサイくんのこえきこえるねぇ、ひこうきのなかのひとびっくりするよねぇ」と昨日と同じことを言った後、「おかあちゃんのうたにもびっくりしちゃうよ」と言われる。「おかあちゃんの声そんな大きいかな?」「うん」。自分の声が空まで届いていると考えたら可笑しいなと思ったその空が綺麗だった。雲と空の青がまだらに混ざり合って。スーパーに寄って帰宅したらいつもより少し遅くなった。サイがうどんが食べたいと言うので冷やしうどんとおかずという謎の夕食になった。私はうどんの代わりにビール。食後にサイだけアイスを食べた。入浴後、就寝。風が強く吹いて気持ちの良い夜だった。可愛いと思って買った新しい下着が自分にはあまり似合わなくて悲しくなった。


6月27日(水)
朝起きてすぐ、サイが私のスマホのSiriで呼び出して『流星ヘブン』を流した。ピアノの音が寝起きには心地良いということに今日初めて気づいた。一緒に歌っていたら「おかあちゃんはうたわないで!」とキレられたので黙っていたら、布団に頬杖をついて大森さんの声に耳を傾けていた。可愛い。それからプリキュアのテーマソングを呼び出して流す。好きな曲を聴いて起床するのは目も覚めていいかもしれない。コーンフレーク。最初、え、またかと嫌そうにされたが「これ昨日買った新しいコーンフレークだよ」と言うと食べる気になったようだった。粘土のお寿司のネタが壊れた(自分で壊した?)ことを気にして作り直すように言われるが時間がないので今日の夜やろうね、と約束した。

帰りにタワレコに寄り大森さんのアルバムを予約し、チャットモンチーの最後のアルバムを購入した。暑すぎてノースリーブになったがノースリーブで街を歩いたことがほとんどないので悪いことをしているような気がした。レースが気に入って買ったそのブラウスを見てサイに「(レースの)カーテンとおんなじだね」と言われた。好きなレースの系統がカーテンでもブラウスでも同じらしい。早くも夏バテで夕食をあまり食べられなかった。サイもあまり食べなかった。やはりうどんの方がいいのか。お風呂に入り、サイの機嫌が急に悪くなったので、浴槽の真ん中に蓋を置き両端の隙間を空けてそこに一人ずつ入ってパーティーみたいにしたら予想外に喜んで機嫌を直して笑ってくれた。サイが寝た後、考え事をして眠れずソファに横たわっていたらいつの間にか寝落ちしていて大森さんが夢に出てきて絵を描いてくれた。優しかった。明け方、手と足の爪にネイルをした。手はほぼ透明のパールのような色、足はオレンジ。


6月28日(木)
好きな人に会うから持っている中で一番お気に入りのワンピース(伊勢丹で清水買いしたルル・ロジェッタ、ルルが最近気になる、AWも可愛い予感しかない)に帰省した時に一目惚れして即買いした子どもが履くようなラメ入りビニールサンダル(これは激安)に少し前に買ったクマのおっきなイヤリング。はぁかわいい(服と靴とアクセサリーが)。と思っているとまるで自分がかわいいような錯覚になるので好きなものを纏うのはいいかもしれない。

などと調子に乗っていたら大森さんに全然うまく話せなくて落ち込んだ。ちゃんと話そうと思って手紙もお土産も持たずに行ったら変な間ができてしまい嫌われているんじゃないかとさえ思ってしまった。好きな人にもっと笑ってもらえるような気の利いたことが言いたい。面白くなりたい。面白いおじさんになって「うけるー!」って言われたい。会った方何人かがアクセサリーやサンダルを「かわいい」って褒めてくれたのが嬉しかった。かわいいって言ってくれた人がかわいいし、全員数日以内に必ず良いことが訪れるでしょう、と心の中で予言した。頼んだ豚丼がオーダーミスで来なかったため、空腹と悔恨でふらふらになりながら改札をくぐったらホームでたまたま一緒になった大森さんファンの方々と話していたら癒された。幼少期の記憶の話になり、みなさん覚えていますか?と聞くとあまり覚えていない人と覚えている人と。人に寄るのかもしれないし、男女で違うのかもしれない、ということを聞き興味深かった。サイは今経験していることを大人になって完全に忘れてしまうのだろうか。あの時、宙を舞うルパンレンジャーを一緒にみたことも、それに憧れてトランポリンで空を飛んだことも。帰ってから大森さんと撮った写真を見たらそこに写った私は何一つかわいくなく生酢を飲んで我慢している老婆のようでまた病んだ。全然眠れず明け方ようやく寝た。


6月29日(金)
サイは今日プールがある。Amazonで頼んだ水泳帽が間に合ってよかった。サイの希望でピンクの帽子。何でもAmazonで頼むのでヤマトの人がほぼ毎日うちに来る。暑い中申し訳ないのでなるべくまとめて頼んだ方がいい。水曜日だったかヤマトの人がクロちゃんという猫の着ぐるみを連れてサイの保育園に出張交通安全教室としてやって来たらしく、クロちゃんに会ったと喜んでいた。クロちゃんをググったらめちゃくちゃ可愛くて私も会いたいと思った。それ以来ヤマトのトラックについている黒猫を見ると「あっクロちゃんいたよ!」と教えてくれる。

午後半休。神保町へ。じりじりと日差しが暑い。ボンディでカレーを食べ、みわ書房で集めているロアルド・ダールの旧訳本(帰って本棚を見たら持っていた、がーん)、同じビルの漫画専門店(永久に見ていられそうなお店)で手塚治虫の『ルードウィヒ・B』というベートーベンの生涯を描いた漫画を購入。手塚治虫は作品数が多すぎて把握しきれていないし全部集めるのは大変そうだから面白そうだなと直感で思ったものを少しずつ買って読むようにしている。手塚作品で特に好きなのは『ぱるぼら』と『MW』。昨日ロフトの二階席の漫画棚から何となく手に取って読んだ岩館真理子の『冷蔵庫にパイナップル・パイ』がなんだこれはというくらい面白かったのであったら欲しいと思ったがそれは売っていなかった。Amazonで頼もう。こうやってどんどん漫画が増えていく。恐ろしい。それから書泉グランデへ行き大森さんのおすすめ本が並んだ棚を見に行く。好きな人が本を刊行して書店で棚が作られておすすめ本と並んでいる光景がたまらなく愛おしい。余計なお世話だがせっかくの選書だからレイアウトとかもっとこうしたいなと妄想した。書店でアルバイトをしていた大学生の時、棚を作るのが何よりも好きだった。バイト先の店長がやる気がなく、学生の私に自由に選書して棚作ってよと言ってくれた時が一番わくわくした。好きな本を並べたら返品不可の版元が入っていて怒られたり。思い入れのある絵本を置いたら買ってくれた人がいてレジ打ちしながら泣きそうに嬉しかったり。大森さん選書本(『生活』という漫画が面白そうだった)と迷って、結局三冊目の『超歌手』を購入。サイン本を持ち歩くのが気がひけたのでこれで心置きなく持ち歩けるしボロボロになるまで読める。何回も何回も読みたい。

夕方、駅に着いて保育園まで自転車を漕いでいると夕方の生温い風が顔に当たって気持ち良かった。サイとサイゼリアで食べて帰る。100円グラスワインがいつだって正義。お子さまランチがリニューアルされていて、グミの代わりにプリンがついていたのでサイは喜んでいた。ちょーだいと言うといつもくれないのに一口くれた。私は旨辛チキンとイカのマリネ。サイと冷たいかぼちゃのポタージュ。二人で真剣に間違い探しをしたり美味しいねっていいながら食べた。帰宅してからスーパーで買ったルパンレンジャーのプラモデルのようなものを組み立てた。子ども用とはとても思えないほど難しかったがサイは組み立てるのを楽しんでいたし完成するとしっかりした作りだったのでまた買ってもいいかなと思った。大森さんのLINELIVEを途中まで観てから寝た。サイは「おーもりさーん」と画面の中の大森さんに必死に話しかけていたし、大森さんが少し前のレコーディング映像に副音声でコメンタリーをしているのを観て「おおもりさんっていっぱいいるのかな、どっちがにせものかな」と真剣な顔で言ってきて可愛いなと思った。プールはどうだったか聞くと、「プールさん~~」とみんなで呼ぶとカラフルな飾りを身体につけたプールさん(先生)がやってきてそれに揉まれて遊んだ、と一生懸命説明してくれた。プールの擬人化とは、なんて面白いのだろう、私もプールさんと戯れたいと思った。多分来週からが本番でイメージをつかむ練習だったのかもしれない。問題は何一つ解決していないし夜中になると不安に押し潰されそうになるが、愛おしい嬉しいと思うその瞬間がどこかへ飛んで行ってしまわないよう掴んで抱き締めておきたい。と思った日だった。


6月30日(土)
朝ご飯、洗濯のち出発。サイと朝から頑張った。サイもだんだん慣れてきてくれてぐずることが少なくなった。暑くてすぐにバテてしまった。希望が見えた気がした。昼過ぎに終わり、サイがハッピーセット食べたいというのでマクドナルドのテラス席で食べた。サイはおもちゃが欲しかっただけでほとんど食べず結局私が食べた。レモン味の裏・コークが美味しかった。テラス席は日光が当たらず時々風が吹いて心地良かった。サイが隣の席の女の子が食べているのを見てアイスを欲しがったのでまた買いに行く。帰宅してシャワーを浴びてクーラーをかけた部屋で昼寝。夏はこれに尽きる。夕食は豚肉とズッキーニの塩麹焼き、トマト。今度は湯に浸かってから就寝。サイに欲しいと言われたのでルパンレンジャーの枕を買ったら喜んでいた。こういうキャラクターがプリントされた派手な枕が懐かしい。私は眠れず明け方まで雑誌を読んだり考え事をして起きていた。夏の夜明けが好きだ。


7月1日(日)
もう7月だなんて。早いなぁ。日曜日の楽しみはプリキュア。サイと本気で毎週観ている。今回は敵のパップルが印象的な回だった。パップルはクライアス社の社員だがいつも発注したオシマイダーをプリキュアに倒されて上司や同僚に見下されている。おまけに好きな人にも振り向いてもらえず…悪役は悪役でも一人の人間として描かれていていいなぁと思った。バブルキャラ(?)のパップルはいつも面白い感じだが彼女にも悲哀があり最後に自らオシマイダーになることで自分を終わらせようとする。切ない。でも愛のプリキュアであるえみるとルール―(キュアキュアアムール)が彼女の心の中まで入り込んで抱き締めて寄り添う。そこには敵とか味方とかなく。あぁぁー。素晴らしい回だった。いつもオシマイダーが消える時に言う「やめさせてもらいます」という台詞がなく、すぅーと空に上がって消えていくパップルが折り合いをつけた上で消えるという感じで良かった。次回予告ではぐたんが連れ去られたのをサイはずっと気にしていた。プリキュアの余韻がすごかったのでもう一度観てルパトレンジャーは観なかった。

簡単なお弁当を作って図書館へ。公園よりは暑さがマシだろうと思ったから。飲食可能なスペースでサイとお弁当を広げて食べた。私はこっそり家から持ってきた缶ビールを飲んだ。別に禁止とはどこにも書かれていないのでこそこそ隠す必要はないのだが、酒類が一切売っていない公共図書館で飲酒する恥ずかしさみたいなのを少しだけ感じた。じゃあ飲むなよという感じだが。それから児童書コーナーでサイが紙芝居を読んでくれたり幼児雑誌を読むのを横で座って見ていたが横で半分寝ていた。神保町もだし、本がたくさんある場所が落ち着くなぁと思った。サイと玩具で遊んでいると「お腹空いた」とリュックからお菓子を出して食べようとするので止めてまた飲食スペースに行った。でも席が空いていなかった。私はアイスが食べたかったがサイが苺ショートを食べたいと言うので併設されている喫茶店でケーキを二つ買い外のテラス席で食べた。テラス席が好きだなと自覚している。日陰があったので助かったがじりじりと暑かった。隣に父と小学生くらいの息子の親子がいて、お父さんが缶チューハイを飲んでいて親近感を覚えた。「この後、自転車乗りに行きたい」「えー今日はやめとこう。おまえプールもしてきたんだろ今日、疲れてないのか」「全然。疲れてるのはお父さんでしょ!」「・・・・」という会話が聞こえてきて微笑ましかった。

サイと再び室内で遊んだ後スーパーに寄って帰宅。プリキュアのビニールバッグがついている『たのしい幼稚園』最新号を買わされる。帰宅してシャワー。サイは夜まで昼寝をしていた。食べたいと言った素麺を嫌がり、ごはんがいいと言われたので出したらそれも食べなかった。炭水化物を最近食べない。OLか。入浴後、就寝。サイはプリキュアのバッグを大事そうに持って寝た。


例年よりも早すぎる梅雨明け宣言。大嫌いな夏が呼んでないのに遊びに来た親戚のようで戸惑いつつ、秋が来る頃には心から笑えるようになりたい。